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【インタビュー】「日本国民の布団を洗い尽くす!」フトン巻きのジロー森下洋次郎社長に聞く、異色のキャリアと未来構想

皆さん、こんにちは!NPO法人Mirai Kanaiです。

この企画では、ユニークな経歴や珍しいお仕事で活躍されている方々をお招きし、その魅力に迫ります。

今回のゲスト:フトン巻きのジロー株式会社の代表取締役、森下洋次郎
https://futonmaki.jp/

今回は、「日本国民の布団を洗い尽くす」という壮大なビジョンを掲げ、全国にコインランドリーを展開するフトン巻きのジロー株式会社の代表取締役、森下洋次郎さんにお話を伺いました。

森下さんの波乱万丈なキャリア、布団洗いビジネスへの熱い思い、そして未来への展望とは?早速、インタビューをご覧ください。


「日本国民の布団を洗い尽くす」森下洋次郎氏とは

イ: 森下社長、本日はよろしくお願いいたします。まずは、現在の活動について自己紹介をお願いできますでしょうか?

森下社長: はい、よろしくお願いいたします。私はですね、「日本国民の布団を洗い尽くす」というビジョンのもと、お布団を洗えるコインランドリー「布団巻きのジロー」を現在全国で160店舗展開させていただいております。

イ: 全国に160店舗とは、すごいですね! ただ、最初からコインランドリー事業をされていたわけではないと伺いました。

異色のキャリアの原点:幼少期からIT企業創業まで

イ: 森下社長は奈良県のご出身で、現在は沖縄県に移住されて9年目とのことですが、幼少期はどのようなお子さんでしたか?

森下社長: 勉強が得意で、特に算数が好きでしたね。中学校からは親元を離れて、鹿児島県のラ・サール学園で6年間寮生活を送りました。

イ: ラ・サール学園といえば、非常に優秀な学校として知られていますね。

森下社長: そうですね。同期にはグリーやミクシィの創業者など、成功している経営者が多い環境でした。 当時は田舎で時間があったので、サッカーに没頭し、サッカー部ではキャプテンも務めていました。

イ: プロサッカー選手も目指されていたとか。

森下社長: はい、サッカーの強い慶應大学に進学したのですが、プロの道は難しいと判断し、留学を経て外資系のコンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパースに入社しました。 グローバルな環境で、1年間アメリカで働き、その後日本に戻って3年間サラリーマンを経験しました。

イ: そこから、なぜ起業の道を選ばれたのですか?

森下社長: 「雇われよりはですね、自分でやりたいなと自分の意思で物事決めたいなと思った」のがきっかけです。27歳でIT系の会社を創業しました。 当時はモバイルサイトが出始めた頃で、ジャニーズのウェブサイトなどをプロデュースしていました。

20以上の事業立ち上げ経験、そして民泊での着想

イ: IT事業以外にも、様々な事業を手がけられたそうですね。

森下社長: はい、ペット事業、ホテル事業、教室、ネイルサロンなど、本当に20個以上の事業を立ち上げてはクローズするという経験を積みました。 その中で唯一当たったのが「民泊」でした。

イ: 民泊事業が成功した秘訣は何だったのでしょうか?

森下社長: 東京オリンピックを控えたインバウンド需要もありましたが、「何よりもね早かったんですよやるのが」というスピード感ですね。 おそらく、民泊を始めたベスト10に入るオーナーだったと思います。

イ: その民泊経営が、現在の布団洗いビジネスに繋がるのですね。

森下社長: そうなんです。民泊で多くの部屋を運営する中で、お客様から「この部屋ってお布団って洗ってるの?」という質問を受けたんです。 この一言が大きなヒントになりました。 「布団って結構毎日みんな使うのに人生のこう1/3は布団で過ごすはずなのに皆さんもう干すもんだと思って全く洗ってない。でしかも布団ってこうもう本当ペットボトルこの1杯分のね汗を描くってぐらいなので、あの人間って日本人って本来清潔な生き物だから布団を洗えるっていう概念とかサービスを準備すればこれ絶対ニーズあるよねって思って」 そして、競合が少なく、賃料も安い場所を求めて沖縄に移住し、「布団巻きのジロー」をスタートさせました。

コインランドリー事業の魅力と失敗から学んだこと

イ: コインランドリーというビジネスモデルには、どのような魅力があるのでしょうか?

森下社長: 「在庫がない」「売上が掛けがない」「原価率が非常に低い」という点が大きな魅力です。 機械を設置すればコインが入ってくるので、在庫を抱えるリスクや売掛金の概念がありません。また、水道光熱費や洗剤といった原価も、売上が発生した時に初めて必要になるため、非常に効率の良いビジネスだと言えます。

イ: これまで多くの事業を手がけられる中で、失敗から学んだ最も重要な教訓は何でしょうか?

森下社長: なんとなく感じる「違和感」に目を背けてはいけないということです。 経営をしていると、どうしても心地よい情報ばかりに耳を傾けがちですが、その「違和感」こそが危険信号なんです。それを見過ごすと、後で痛い目にあうということを痛感しました。

仕事の面白さ、やりがい、そして未来の展望「フトン巻きのコジロー」

イ: 現在のお仕事で、たまらなく面白いと感じる瞬間はどんな時ですか?

森下社長: 「世にないことをビジネスを形にする」ことですね。 誰もやっていなかったことに着目し、発想し、それを形にして、お客様に喜んでいただけることが、何よりのやりがいです。

イ: 逆に、大変だと感じる点はありますか?

森下社長: 新しいことに挑戦する際には、一般的な会社の成長セオリーや組織論と、自分自身の感覚や顧客視点との間で、バランスを取ることの難しさを感じます。

イ: 今後、一番挑戦してみたいことや達成したい目標は何でしょうか?

森下社長: 「フトン巻きのコジロー」の展開です。 これは、駐車場1台分のスペースで設置できるコンパクトなコインランドリーで、マンションの敷地内など、より身近な場所に布団洗いができる環境を提供することを目指しています。 「布団洗いビジネスのすごいところっていうのはみんな洗いたいって言っていただくサービスだ洗いたくないっていうもう僕のだけ洗わないでっていう人いないんですよね」 このサービスの強みを活かして、「コジロー」があることでマンションの利便性が向上したり、不動産の価値が上がったりするような世界を作りたいと考えています。 また、「コジロー」はトレーラーハウス方式にすることで流動性を持たせ、集客が弱い場所には移動させたり、災害時にはポンプ車と一緒に移動させて被災地で洗濯を可能にするなど、社会性の高いビジネスにもなると考えています。

リスナーへのメッセージ:自分をぶらさず流されないこと

イ: 最後に、リスナーの方々へアドバイスをお願いいたします。

森下社長: 私自身の経験からお伝えしたいのは、「自分をぶらさない」ことの重要性です。 何か新しいことを始めようとすると、必ず反対する人が現れます。その反対意見に飲まれて自分を押し殺してしまうのは非常にもったいない。 一方で、賛成意見が多すぎるときは、「本当かなって疑うような気持ちが大事」です。 そういった思考の連続が自分自身を作り上げ、ストレスなく自己実現しやすい環境につながっていくのだと思います。

告知と今後の活動

イ: 今後の活動について、何かお知らせはありますか?

森下社長: 現在展開中の「フトン巻きのコジロー」を沖縄県で増やし、生活インフラにすることを目指しています。 お住まいの近くにできた際には、ぜひご利用いただければと思います。 また、最近はTikTokなどのSNSも活用していますので、ぜひチェックしてみてください。 事業のアイデアや土地活用に関するご相談も受け付けており、会社のホームページからご連絡いただければ、私自身から直接ご連絡させていただきます。 土地を見るのが大好きで、沖縄県中を走り回っていますよ。 そういえば、大型店ではマットレスのスチーム洗いができる新サービスも始めました。 丸洗いできない高級マットレスも綺麗になる画期的なサービスで、ダニや汚れをしっかり取ることができます。

イ: 森下社長、本日は熱い思いと、ユニークでチャレンジングなキャリアのお話をありがとうございました。今後の「布団巻きのジロー」、そして「フトン巻きのコジロー」の展開から目が離せません!

森下洋次郎さんのインタビュー、いかがでしたでしょうか?布団洗いという日常の課題解決から、新たなビジネスモデルを創造し続ける森下社長の情熱と行動力に、多くの刺激を受けました。

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