皆さんこんにちは!今回は、なんと世界一周22カ国を巡ってきたというユミさんとユキノさんのお二人に、その驚きと感動、そして危険なエピソードについてたっぷりとお話を伺いました。彼女たちの旅が、皆さんの新しい一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません!

自己紹介と旅の始まり
インタビュアー(以下、イ): まずは自己紹介をお願いします
ユミ・ユキノさん: はい、ユミとユキノです!
イ: お二人は世界一周に行かれたとのことですが、これはいつのお話ですか?
ユミさん: 去年の12月に帰国したばかりです。
イ: 22カ国とはすごいですね!出発はどちらからでしたか?
ユキノさん: 横浜から船で出発しました。
イ: 船での旅だったんですね!最初に訪れた国は?
ユミさん: ハワイに10日間ほど滞在しました。
立ち寄った国々と驚きのエピソード
イ: ハワイの後にはどちらへ行かれましたか?
ユキノさん: メキシコ、グアテマラ、パナマ、コスタリカ、ジャマイカ、ブラジル、ボリビア、アルゼンチンなど南米を巡り、その後はニューヨーク、カナダ、アイスランド、スコットランド、イギリス、フランス、ポルトガル、スリランカなど、様々な国に行きました。
イ: 南米やヨーロッパなど、本当に多岐にわたりますね!何か印象に残っている国はありますか?
ユミさん: メキシコでは「人形島」という、不気味な人形がいっぱいある場所に行きました。ツアーだったのですが、場所によっては貧しい地域もあったりして、少し怖い体験でしたね。
ユキノさん: グアテマラはコーヒーが有名なんですよ。
ユミさん: コスタリカは、銃を持たない国らしくて、比較的平和な印象でしたね。
憧れのオーロラ!その実態は…?
イ: アイスランドではオーロラをご覧になりましたか?
ユミさん: オーロラ目的で行ったんですが、見れませんでした…。
ユキノさん: 寒さとオーロラは関係ないらしくて、場所が重要だそうです。北海道でも最近見えたって話もありますし。
ユミさん: 多くの人がアイスランドでオーロラを見ようとして、結局見れなかったと聞きますね。船の中から雲のように見えて、写真に撮るとオーロラとして写る、というケースもあるみたいです。
イ: そうなんですか!緑色のオーロラを期待していたのでは?
ユキノさん: レベル5くらいだと緑に見えるみたいですけど、私達がみたのは緑や赤、オレンジの光がカーテンのようにゆらゆらしている感じでした。赤は最上級らしいです。
イ: カナダでは珍しい体験もされたとか?
ユミさん: ノースウエスト準州という場所に行ったんですが、めちゃくちゃ寒くて飛行機も止まるくらいでした。 [1]
ユキノさん: そこでは太陽が上がらない経験をしました。ずっと暗くて、太陽が昇るのがだいたい午前10時くらいで、しかも上まで上がらず横移動して、午後3時には沈んでしまうんです。
イ: では、ほとんど一日中夜のような状態だったんですね!
ユミさん: そうなんです。だから、ビタミンDを摂らないといけないんですよ(笑)。
ヒヤリ!危なかったエピソード
イ: 色々な国を巡られた中で、危なかったエピソードがあれば教えてください!イタリア、アメリカ、エジプトで何かあったと聞きましたが…?
ユミ・ユキノさん: はい!たくさんあります(笑)。
- イタリア・ベネチア編
- まさかの14時間ドライブ!:船の寄港地からベネチアまでは飛行機で5時間、車でも5時間と調べていたのですが、レンタカーを借りてナビを設定したらなぜか8時間表示に。結局、夜中の1時到着で14時間もかかりました。
- 難解なイタリアの道路:運転中に幻覚を見るほど疲弊。道を間違えると10km先まで戻れず、道も狭くボコボコで、高速道路では150km/hが普通なのに後ろからパッシングされるほど。
- ミラーが吹っ飛んだ!:運転中に突然「バーン」という音がして、車のサイドミラーがなくなっていました。どこにぶつかったか不明ですが、人ではなかったのが幸いでした。後で男子の友人が回収して直してくれました。
- ベネチアの夜:夜中に到着しましたが、偶然連絡を取っていなかった他のクルーズ客とベネチアで再会し、夜の船のツアーに参加。ベネチアは車がなく、家を出たらすぐ海という水の都で、ブラーノ島という世界一カラフルな街にも行きました。
- 船の「帰船リミット」にギリギリ間に合う:帰りの運転も大変でしたが、なんとかギリギリ、1分前に船に戻ることができました。
- エジプト編
- 武装警察の護衛:エジプトは治安が悪いとされており、バスツアーには銃を持った警察が前後に挟んで護衛してくれました。
- 外務省の危険情報:外務省のホームページには各国の危険情報レベル(レベル4は渡航中止勧告)が色分けされて表示されており、エジプトもレベルが高い国だったかもしれません。
- 見知らぬ人に連れ去られそうに:友達がピラミッドツアーでチケット購入後、知らない現地の人に「ついてきて」と言われ、ついて行ってしまったことがありました。また、Uberタクシーに乗ったら、これも見知らぬ現地の人だったというエピソードも。日本人特有の「おいで」と言われたら従ってしまう気質が危ないのかもしれません。
- アメリカ・ニューヨーク編
- 「帰船リミット」のパニック:2000人規模の船なので、少しでも遅れると容赦なく置いていかれる「帰船リミット」は絶対守らなければなりません。観光に夢中で時間ギリギリになり、タクシーも捕まらない状況に。
- トゥクトゥクと思いきや…:時間がない中で、目についたトゥクトゥクに乗ればすり抜けられると思ったのですが、乗ってみると「遅いな…」と。よく見たら、トゥクトゥクの形をした自転車でした!
- まさかの人力:乗る前に交渉して1人6ドルで乗ったものの、人力なので当然遅く、アトラクションのように遊ばれながら「ハリーアップ!時間がない!」と叫びました。結局、20分以上乗って、ギリギリ1分前に船に間に合いました。
楽しかった国、そうでもなかった国
イ: たくさんスリリングな経験をされましたね!では、一番楽しかった国はどこですか?せーので!
ユミ・ユキノさん: せーの、アイスランド!
イ: おお!何が良かったですか?
ユミさん: 景色がとにかく綺麗で、空気が本当に美味しかったです。ヤンバル(沖縄の山)とはまた違う、冷たくて透き通った自然が広がっていて。山と川と町が一体になったような、アルプスのような風景でした。
ユキノさん: 物価は日本の6倍と高いんですけど、それだけの価値はありましたね。
イ: 第二位はどこでしょうか?
ユミ・ユキノさん: せーの、カナダ!イタリア!
イ: お二人とも別の国でしたね!それぞれ理由を聞かせてください。
ユキノさん: カナダはモントリオールとケベックシティに行きました。ケベックは公用語がフランス語なんですよ。とにかく街がおしゃれで、食事も美味しくて、量も多かったです。
ユミさん: イタリアは、建物が本当に芸術的で美しかったです。私達はベネチアにしか行けなかったんですが、ベネチアは水が都で、カラフルな家々がとても印象的でした。食べ物もパスタやピザが有名で美味しかったですね。
イ: では、第三位は?
ユミ・ユキノさん: せーの、メキシコ!ポルトガル!
イ: また分かれましたね!
ユミさん: ポルトガルはリスボンに行きました。コルクが有名な街で、靴やバッグなど色々なものがコルクでできていました。食べ物ではエッグタルト(パステル・デ・ナタ)がすごく美味しかったです。
ユキノさん: メキシコはご飯が美味しかったです!特にタコスは辛かったけど、漢方みたいな、薬草のような味がしました。パクチーが苦手な人にはきついかもしれませんが(笑)。
イ: 逆に、あまり良くなかったなという国はありますか?
ユミ・ユキノさん: せーの、スリランカ!
イ: 理由は何でしょう?
ユミさん: 空気が少し汚いというか、街全体の匂いや雰囲気が、正直あまり良いとは言えなかったです。
ユキノさん: ゾウが普通に道を歩いていたりして、動物園では子供のトラと一緒に写真を撮ったり、ライオンを触ったりもしました。可愛かったんですが、ちょっと怖かったですね。
ユミさん: でも、カレーは美味しかったです!あの辺りの国はカレーのイメージがありますね。
世界一周を終えて変わったこと
イ: 世界一周を経験して、何か変わったことはありますか?
ユミさん: 時間の使い方に対する意識が変わりました。やりたいことは「今」やる!と決めて、後回しにしないようになりましたね。
ユキノさん: 本当にそう思います。お金を使うなら、経験のためなら惜しまないという考えになりました。費用対効果がものすごく高いと感じています。
ユミさん: 例えば、トゥクトゥクに乗る前に「エンジンついてますか?」と聞くとか(笑)、そういう細かな確認もするようになりましたね。
イ: なるほど(笑)。旅を通して、行動力や価値観も大きく変わったんですね。
ユキノさん: 若いうちに動けるうちに旅をすることの価値を強く感じています。今後の人生にも大きく影響する、かけがえのない経験でした。
船旅の魅力とこれからの活動
イ: ちなみに、なぜ船旅を選んだのですか?
ユミさん: 29歳までなら安く行けるというのと、自分で航空券を取らなくても船が連れて行ってくれるので楽だと思ったからです。
ユキノさん: 船の中にはバーや居酒屋があったり、DJナイトやワークショップが毎日開催されたりして、退屈しませんでした。
イ: 素晴らしい経験でしたね。これからも旅は続けていかれるんですか?
ユミ・ユキノさん: はい、行きたいです!また世界一周したいですね。
ユミさん: 最近は、日本国内、特に離島巡りにも興味があります。日本も広いので、知らない文化や面白い場所がたくさんあると思います。
イ: 素晴らしいですね!ユミさんは今NPO活動もされているとか?
ユミさん: はい。「やりたいことって、意外と何もない状態からでもできる」ということをもっと体現していきたいと思っています。特に、ビーチクリーン活動には力を入れていて、1万人規模の活動に育てたいと考えています。海のペットボトルはリサイクルできないことなど、環境問題についても発信していきたいです。
イ: ユミさん、ユキノさん、今日は貴重なお話をありがとうございました!
ユミ・ユキノさん: ありがとうございました!
お二人の世界一周旅行は、まさに波乱万丈で、多くの学びと感動に満ちたものだったようです。彼女たちの言葉からは、「やりたいことは今すぐやる」「経験にお金を使う」という力強いメッセージが伝わってきました。皆さんも、心に秘めた「やりたいこと」があれば、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?