6月10日放送予定のミラクルモンスターより抜粋
ゲスト:波動農家 粟野 隆文(あわの たかふみ)
https://www.instagram.com/awano_sizennou/

皆さん、こんにちは!
「ミラクルモンスター」の時間がやってきました。
この番組では、ユニークな経歴や珍しいお仕事で活躍されている素敵なゲストをお迎えし、
その方のストーリーを深掘りしていきます。
本日のゲストは、山梨県の道志村で「波動農家」として活躍されている粟野隆文(あわのたかふみ)さんです。
無農薬・無肥料の自然栽培に取り組む粟野さんのお話は、私たちの食や生き方に対する考えを揺さぶる、刺激的なものでした。早速、インタビューの様子をお届けします!
インタビュアー(以下、イ): 粟野さん、本日はよろしくお願いいたします。まずは自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?
粟野さん(以下、粟): よろしくお願いします。山梨県の道志村で、無農薬・無肥料の自然農家をしています。 お店に卸すというよりは、東京など首都圏のお客様に野菜セットとして直接発送する形をとっています。
イ: 無農薬・無肥料で野菜は育つものなのでしょうか?
粟: はい、育ちますよ。農家になろうと思ったとき、ニッチな分野に進みたいと考えました。普段食べる野菜はスーパーでも手に入りますが、消費者の選択肢の一つとして、無農薬・無肥料の自然栽培や自然農と呼ばれる野菜を作ろうと決意しました。
イ: 幼い頃や学生時代は、どのようなことに興味をお持ちでしたか?今の活動につながるような体験はありましたか?
粟: 子供の頃は、少し変わった子だったと思います。 みんなと同じことをするタイプではなく、独自の路線を行くような感じでしたね。 例えば、幼稚園の運動会では、みんなが競争しているのを傍から見ていたり、授業中に図書室で本を読んでいたりしました。 大学を卒業して周りが就職活動をする中で、何十社も受けるということに違和感を覚えていました。 やりたい仕事があって挑戦し、ダメならまた次の年に挑戦するという感覚だったので、とりあえず仕事を得るという考えには馴染めませんでした。
イ: 社会に出て、最初に選ばれたお仕事は何だったのでしょうか?
粟: 最初はホームページ制作など、IT系の仕事をしていました。 当時はインターネットが普及し始めた頃で、独学でホームページ作成を学び、企業に営業をかけていました。学生時代に起業した形ですね。
イ: 現在の農家というキャリアに至る、決定的なターニングポイントはありましたか?
粟: 大きな病気をしたことがきっかけです。 東日本大震災の際、地元の福島県いわき市が被災し、ボランティア団体を立ち上げて復興支援活動を行っていました。 その活動の最中、29歳の時に若年性左脳梗塞という脳梗塞を患いました。
イ: 脳梗塞とは、大変なご経験でしたね。何か原因は分かったのですか?
粟: はっきりとした原因は分かりませんが、何度か立て続けに発作のようなものがありました。最初は頭痛だけだったのですが、半年後くらいに本格的な脳梗塞を発症し、平行感覚を失い、臨死体験もしました。 その時から人生が大きく変わりましたね。
イ: 臨死体験とは、どのようなものだったのでしょうか?
粟: 不思議な体験でした。実家でご飯を食べているときに急にめまいに襲われ、自分の部屋で倒れてしまったのです。 意識が朦朧とする中、倒れている自分を上から見ているような感覚になりました。 その時、体から離れすぎると戻れなくなってしまうと感じ、必死に体の側に留まろうとしました。 15分ほどだったと思うのですが、意識が戻って階下に降りると、母親から「昨日一日寝ていたけどどうしたの?」と言われました。 自分では短い時間だったはずなのに、現実世界では丸一日が経過していたのです。 この体験を通して、体があるから時間の感覚があるのであり、魂だけの状態では時間という概念がないのだと悟りました。 また、体から離れたときに、自分がなぜこの地球に来たのか、何をしに来たのかといったことを思い出したのです。
イ: そのような体験を経て、農業の道へ進まれたのですね。
粟: はい。病院のベッドの上で、ずっと「畑をやりたい」と言っていたそうです。 その時の記憶は短期記憶障害の影響で覚えていないのですが、家族から聞いて、それなら畑をやろうと決めました。 どうせやるなら、普通の農業ではなく自然栽培、無肥料栽培の農業をやろうと。 左脳を損傷したことで、逆に右脳が活性化したのか、自然界とコミュニケーションが取れるようになったんです。 人のオーラが見えたり、植物や虫と会話ができるようになったりしました。
イ: 現在はどれくらいの規模で農業をされているのですか?また、何を育てていらっしゃるのですか?
粟: 3000坪ほどの土地を借りて、ほとんど一人でやっています。 メインはクレソンとキクイモですが、野菜セットとして発送するために、旬の野菜を40種類ほど育てています。 道志村は農地が点在しているので、無農薬・無肥料の畑に影響が出ないよう、色々な場所に畑を借りています。
イ: キクイモというのは、あまり聞き慣れないのですが、どのような野菜なのでしょうか?
粟: 私も村に来て畑を借りた際に、そこに植わっていたのを見て初めて知りました。 ショウガのような形をしていて、非常に生命力が強く、2メートルほどの高さまで成長します。 血糖値を抑える効果があると言われており、抗酸化作用も非常に強いそうです。 食べるとデトックス作用があり、体内の不要なものを排出してくれます。
イ: お仕事のやりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?
粟: 無肥料栽培で作った野菜は、量はたくさん取れませんが、一つ一つの味が非常に濃いんです。 お客様から「ものすごく美味しかった」と感動の声を直接いただいた時に、一番やりがいを感じますね。 特別なことをしているわけではなく、無農薬・無肥料で、固定種の種を使って育てているだけなのですが、そういったお声をいただくと本当に嬉しいです。
イ: 無農薬・無肥料栽培ならではの難しさや大変だったことはありますか?
粟: 気候の影響で野菜が全滅してしまうこともあります。 肥料を使っていればリカバリーできるのかもしれませんが、自然栽培ではそうもいきません。ただ、私はお金儲けのためだけに農業をしているわけではありません。お金は人類社会の補助輪のようなもので、いずれは奉仕の気持ちだけで回る社会になっていくと思っています。 ですから、経済性だけを追求するのではなく、自然の流れに身を任せることを大切にしています。
イ: 自然界とのコミュニケーションについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
粟: 例えば、枝豆を種取りする際、通常は木ごと抜いて豆を取りますが、私は枝豆が自ら豆を地面に落とす「出産」のような工程を経てから種を拾います。 その時、枝豆から「せっかくこの土地の情報を得て育とうとしたのに、移動させるのかい?」というようなインスピレーションを感じることがあります。 また、おにぎりを食べていると蝶がずっと指に止まっていたり、草刈り中に蜂の巣に気づかず近づいてしまっても刺されなかったりといったこともあります。 心の波長が自然界と一致すると、動物や虫も仲間として認めてくれるような感覚です。 蚊に刺されやすいのは体内に添加物が多いからで、虫はそれを中和しに来ている、つまり自然界の免疫機能のような役割を果たしているのだと考えています。
イ: 動物による畑の被害などはいかがですか?
粟: イノシシや鹿による被害はありますね。 しかし、これも地球からの指令だと捉えています。 人間が一箇所に大量の同じ作物を作るという不自然な状態を、動物たちが適正な量に調整しようとしているのではないでしょうか。 本来は、家族が食べる分だけをそれぞれの場所で作るという形が自然であり、栄養価も高まるのだと思います。
イ: 今後の展望や目標について教えてください。
粟: 私は野菜を作って売るだけでなく、自然栽培農業を家庭菜園などで実践する人を一人でも増やしていくことを使命だと感じています。 今、農業者と消費者が分断されすぎていますが、本来は自分の家族が食べるものは自分で作るのが自然な姿です。 種を蒔く前に自分の唾液を種に吸わせると、種がその人の周波数を記憶し、その人に合った作物になろうとしてくれるんですよ。 こうした植物との関わりを通して、人々がより健康になっていく社会を目指したいですね。 現在も、コミュニティ農園の監修など、家庭菜園を始めたい方へのサポートも行っています。
イ: これから農業を始めたいと考えている方へメッセージをお願いします。
粟: 自然栽培農家を目指すのであれば、作物だけでなく、自分自身にファンをつけることが大切です。 人間性を磨き、SNSなどで発信することで、「この人から野菜を買いたい」と思ってもらえるような関係性を築くことが成功の鍵になると思います。
イ: 粟野さんの活動について、もっと知りたい方はどうすればよいでしょうか?
粟: Instagramで「天野自然農」と検索していただければ、情報発信をしていますし、野菜の購入も可能です。
イ: 最後に、今の時期におすすめの野菜はありますか?
粟: 今はクレソンが最後の時期で、「花クレソン」といって種がつく前のものです。 春の野菜は苦味があるものが多いですが、これは自然界からのメッセージで、この時期に苦味を摂っておくことで、現実世界での苦い経験をせずに済むと言われています。
イ: 大変興味深いお話をありがとうございました。粟野さんの自然と調和した生き方、そして食への考え方は、多くのリスナーにとって新たな発見とワクワクを与えてくれたことと思います。本日は誠にありがとうございました。
粟: ありがとうございました。
今回の「ミラクルモンスター」は、波動農家の粟野貴文さんをお迎えしました。自然の声に耳を傾け、共存していくことの大切さを改めて感じさせてくれる、素晴らしいお話でしたね。
番組では、引き続き応援団スポンサーを募集しております。ご興味のある企業様、個人様は、ぜひNPO法人MiraiKanaiのInstagramまでDMをお送りください。 また、NPO法人Mirai Kanaiの活動に興味を持ってくださった方は、インターネットで「NPO法人Mirai Kanai」と検索して、ホームページやSNSをチェックしてみてください。
それでは、また来週お会いしましょう!