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スーパーの店員志望から映画監督へ!TAMA映画賞最優秀新進監督が語る「続けること」の重要性 | 平一紘【木の上の軍隊】

NPO法人Mirai Kanaiがお届けするインタビューシリーズ。 今回は、沖縄を拠点に映画界で快進撃を続ける映画監督、平一紘さんをお迎えしました。

「スーパーの店員になりたかった」という意外な過去から、独学での映画制作、そしてカンヌ国際映画祭を目指す現在地まで。そのユニークなキャリアと、「続けること」の哲学に迫ります。

ゲスト:平一紘(たいら かずひろ)

【プロフィール】 映画監督・平良 一紘(たいら かずひろ)

沖縄を拠点に活動する映画監督。 映画・ドラマ・CM・テレビ番組など、幅広い映像作品を手がけています。 “本とYouTubeだけ”で映画を学んだ、完全独学の映画監督。

■ 経歴・ストーリー

大学卒業後、地元「デパートリウボウ」で5年間勤務。 メディアとは無縁の環境から、 俳優を目指す弟のためにカメラを持ったことがきっかけで映画制作を開始。 やがて「映画を撮ることが生きがい」に。

29歳のとき、人生を変える大きな転機が訪れる。未完成映画予告編大賞で優勝し、賞金3,000万円を獲得。これを原資に初の劇場映画『ミラクルシティコザ』を制作。

さらに『木の上の軍隊』では TAMA映画賞 最優秀新進監督賞を受賞。

現在カンヌ国際映画祭を目指す脚本を執筆中。

■ 主な実績

● 映画『ミラクルシティコザ』 ● 『木の上の軍隊』— ● ドラマ / CM / TV制作 ● 琉球補聴器CM(視聴者や企業から感動の声多数) ● Teechi MV監督 「夏風」「遥」ほか

PROJECT9を中心に、企業やアーティストとの制作も多数。

■ SNS & Link

Instagram 👉 https://www.instagram.com/kazuhiro.taira/?hl=ja

PROJECT9 👉 https://project-nine.info/index.php

【作品・CM・MVはこちら】

琉球補聴器CM(社員とお客様の双方を取材し、感動を呼んだ話題作) https://www.youtube.com/watch?v=yNZh_ZdwX5E

Teechi(平監督が所属するバンド)MV 夏風 https://www.youtube.com/watch?v=pXdXEi2LAUA

遥 https://www.youtube.com/watch?v=I5ouUZ5rPL8

弟のためにカメラを持ったのが、すべての始まり

イ: 本日はよろしくお願いします。まずは最近のニュースからですが、TAMA映画賞での最優秀新進監督賞の受賞、本当におめでとうございます!

平: ありがとうございます。東京での授賞式に出席してきまして、多くの著名な俳優や監督がいる中で栄誉ある賞をいただけて本当に嬉しかったです。映画界の賞レースのトップバッターとも言える賞なので、光栄ですね。

イ: 平監督といえば「完全独学」という異色の経歴をお持ちですが、そもそも映画監督を目指したきっかけは何だったのでしょうか?

平: 実は最初は、自分が監督になりたいわけじゃなかったんです。大学生の頃、僕の弟がスカウトされてモデル活動を始めて、ある日「俳優になりたい」と言い出したんですよ。 弟が俳優を目指すなら、兄である僕が監督をやったほうが安心だし、可能性も2倍になるんじゃないかと思って。だから最初は弟のためにカメラを持ったんです。

イ: 弟さんへの愛から始まったんですね。

平: そうなんです。でも不思議なもので、やっていくうちに僕のほうがどんどん映画作りにのめり込んでしまって、生きがいになってしまったんです。 映画作りに関しては、誰かに教わったことは一度もなくて、本屋の専門書とYouTubeだけで全部勉強しました。

「スーパーの店員」になりたかった青年が、デパート勤務を経て監督へ

イ: 大学卒業後はすぐに映像の道へ進まれたんですか?

平: いえ、実は就職活動で映画会社やテレビ局は全滅しまして。 もともと子供の頃の夢は「サンエー(地元のスーパー)の店員になること」だったくらい、家の近くで安定して働きたいタイプだったんですよ。 最終的には「デパートリウボウ」に入社して、婦人服売り場や店舗企画部で5年間サラリーマンをしていました。

イ: デパート勤務のご経験は、今の監督業に活きていますか?

平: 大いに活きていますね。映画監督の仕事で一番大事なのは「人の話を聞くこと」であり、コミュニケーションなんです。 会社という組織の中でどう動くか、どう調整するかという経験があったからこそ、撮影現場という組織も動かせるのだと思います。 映画作りって、「家を一軒建てる」のに似ているんですよ。設計図(脚本)があって、予算があって、工期(スケジュール)が決まっていて、多くの職人(スタッフ)が関わる。会社員時代に培った感覚は、まさにこの現場監督としての動きに繋がっています。

「続けること」と「即断即決」がチャンスを掴む鍵

イ: その後、29歳で「未完成映画予告編大賞」で優勝し、人生が大きく変わりましたね。

平: そうですね。それまで自主映画を50本以上撮っていたんですが、全く無名でした。 29歳の時、「30歳までに結果が出なければまずい」と思って応募したコンテストで優勝し、賞金3000万円で『ミラクルシティコザ』を作ることができました。 これで初めて、周りの人たちに自分の作品を見てもらえるようになり、「次も期待しているよ」と言ってもらえる喜びを知りました。

イ: 夢を叶えたい人たちに向けて、アドバイスをいただけますか?

平: とにかく「続けること」に尽きます。みんな「やりたい」とは言うけれど、実際にやる人は99%いません。 逆に言えば、やりさえすれば、続けさえすれば、どこかには辿り着けます。才能がないと思っていた僕でも、続けていたから今があるんです。

もう一つは、チャンスが来たら「ノータイムで『やります』と言うこと」。 直感で「これはやったほうがいい」と思った誘いには、忙しくても即答するべきです。かつて僕は「ちょっと待ってください」と返事をして、大きなチャンスを逃した経験があるので、これは特に若い人たちに伝えたいですね。

カンヌ国際映画祭を目指して

イ: 最後に、これからの目標を教えてください。

平: 今は大きく3つのプロジェクトが動いていますが、特に力を入れているのが「カンヌ国際映画祭」を目指すための脚本執筆です。 『木の上の軍隊』でも届かなかった高い壁ですが、そこを目指して今の自分に足りない実力をつけようと必死に勉強しています。 これからも自分が「面白い」と信じるものを突き詰めて、映画を撮り続けていきたいですね。

イ: 本日は貴重なお話をありがとうございました!

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