こんにちは。
ズケヤマセイラです。
昨日はずっと気になっていた映画『国宝』(吉田修一原作/李相日監督)をなつきさん、あきのさん、たくまと観てきました。


観終わった今も、胸の奥がざわざわしています。
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美しさと狂気のあいだで
最初に感じたのは「美しい」ということ。舞台の照明、衣装、歌舞伎の所作。どれも一瞬ごとに絵画のようでした。
でもその美しさの奥に、狂気めいたものが潜んでいる。人の欲、執着、嫉妬、孤独…。見たくないのに、目を逸らせない。
観ていて「怖い」と思う瞬間がありました。
役者という存在は、人間でありながら、人間を超えていく。そこに魅せられながらも「これは代償なしには成り立たない世界なんだ」と痛感しました。
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友情というより業のようなつながり
吉沢亮さんと横浜流星さん。二人の関係性は友情なのか、愛なのか、ライバルなのか…。
言葉では説明できない濃い絆がありました。だけど「支え合う」というより「縛り合う」に近いようにも見えました。
一緒にいるからこそ前に進める。けれど、一緒にいるからこそ苦しくなる。
この矛盾は、きっと誰の人生にもあるものなんだろうと思います。
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3時間をどう感じたか
上映時間は3時間弱。長いはずなのに、僕は途中で時計を見ませんでした。
ただ、集中しすぎて終わったあとにどっと疲れが来たんです。
「退屈だった」という声もあると聞きますが、僕にとっては「濃すぎて体力を使う映画」でした。
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自分に突きつけられた問い
観ながらずっと頭に残っていたのは「自分は何を捨て、何を守って生きるのか」という問いでした。
芸に人生を捧げる彼らの姿は、正直、眩しすぎて直視できないほど。
でもその姿から「僕も保育や子どもたちの未来にここまでの覚悟を持てているだろうか」と問われている気がしました。
映画館を出たあとも、しばらく足が重くて、帰り道の風さえ妙に冷たく感じました。
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まとめ
『国宝』は「面白い/つまらない」で語る映画じゃない気がします。
美しさと狂気、人間らしさと人間を超えたもの、そのすべてが入り混じった「圧力」のような作品。
正直に言うと、心地よい鑑賞体験ではありませんでした。
でも、僕にとっては忘れられない一本になりました。
あなたが観たら、どんなことを感じるでしょうか?
もしよかったら、感想を聞かせてくださいね。
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👉 僕にとっては「怖さ」と「問い」が残った映画でした。
あなたは映画を観て、どんな感情が一番強く残りますか?