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【インタビュー】希少がん、借金、土下座……。数々の逆境を「笑顔」と「愛」で超えてきた、うるま市の黒糖屋・2代目代表の覚悟

番組概要

ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん伺って、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。 皆さんの日常に新しい発見やワクワクをお届けします! 提供:NPO法人Mirai Kanai(前海咲子 フリ袖グラム)

本日のゲスト紹介

本日のゲストは、沖縄県うるま市で創業37年を迎える黒糖屋、株式会社海邦商事の2代目代表・セントローレント真紀さんです! 明るい笑顔の裏に隠された、壮絶な闘病経験や度重なる経営の危機など、波乱万丈なストーリーをたっぷり深掘りしていきます。

ゲストプロフィール

セントローレント真紀(せんとろーれんと まき) 株式会社海邦商事 代表取締役

短大卒業後、米軍基地にて秘書や通訳として7年間勤務。約14年前、父の病をきっかけに家業を継承。代表就任直後から東日本大震災、希少がんの発覚、コロナ禍による売上激減など、度重なる逆境に直面するも、すべてを「成長のチャンス」に変えて克服。「毎日を後悔しないように生きる」を信条とし、周囲への「笑顔」と「愛」を大切にする経営スタイルを確立。現在は大ヒット商品「ムチムチきなこ」などの企画・デザインも自ら手掛けるパワフルな経営者。

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インタビュー

いじめで暗かった幼少期。こどもの国のゾウに黒糖をプレゼント!?

インタビュアー(以下、イ): 真紀さん、本日はよろしくお願いします!早速ですが、子供の頃はどんなお子さんだったんですか?

セントローレント真紀(以下、真紀): 実は小学校の頃は少しイジメを受けていて、結構暗くて喋らない子供だったんです。でも動物が大好きで、ずっと「沖縄こどもの国で働きたい」と言っていました。

イ: それが今の黒糖屋さんのお仕事に繋がったエピソードがあるとか?

真紀: 1ミリも繋がってないですけど(笑)、一度だけ、こどもの国から「ゾウさんの誕生日プレゼントに黒糖をプレゼントしたい」と連絡をいただいたんです。大きな塊の黒糖を作って納品しました。後日、ゾウさんが美味しそうに食べている写真を送ってくださった時は、めちゃくちゃ嬉しかったですね。

イ: そもそも、お父様はどうして黒糖屋さんを始めたんですか?

真紀: 父は元々、お菓子の明治の沖縄営業所長でした。当時は使いづらい黒糖しか流通していなかったらしく、「もっと地域に貢献したい」「使い勝手のいい黒糖を作りたい」という使命感から、名護の黒糖屋さんに弟子入り。私が高校生の時に会社を立ち上げました。

夢の「通訳」から一転。15cmの円形脱毛症と、借金だらけの家業

イ: 真紀さん自身は、最初から家業を継ぐつもりだったんですか?

真紀: いえ、夢は通訳になることでした。短大卒業後に米軍基地で働き、念願の通訳職もいただきました。でも14年前、父の病気で急きょ2代目を継ぐことに。蓋を開けてみたら借金だらけの自転車操業状態で……。プレッシャーからか、後頭部に15cmもの円形脱毛症ができていました。美容師さんに言われるまで自分でも気づかないほど、必死だったんです。

震災でのパッケージ危機。人生初の「泣きながら土下座」

イ: 就任直後にも大きな試練があったとお聞きしました。

真紀: 継ぐ直前に震災があり、売上が激減。さらに商品のパッケージを作る工場が東北にあって稼働せず、焦って片っ端から発注したら、今度は一気に納品されてしまって……。

イ: 売上が落ちている時に一括の支払いはキツイですね。

真紀: 支払いができず、電話でお詫びしたら包装屋さんが大激怒。父と一緒に飛んでいき、人生で初めて泣きながら土下座をして謝罪しました。「信頼関係があっても、やるべきことはしっかりやらなきゃいけない」と、経営の厳しさを痛感した出来事でした。

希少がんの発覚。15cmの腫瘍と2度の手術

イ: その後、ご自身の体調でも大変な経験をされたとか。

真紀: 5年前、45歳の時に「希少がん(子宮肉腫)」になりました。最初は良性の筋腫だと言われていたのですが、急激に大きくなって15cmに。カテーテルで崩すとがん細胞が散らばる可能性があるため、お腹を切って丸ごと取り出しました。

イ: 15cm!それは大きな手術になりますね。

真紀: 病理検査の結果、悪性だとわかり、1ヶ月経たないうちにまた同じ場所を切って臓器を全摘出する再手術をしました。転移の可能性も高く、ネットの情報は悪いものばかりで「あと数年しか生きられないのかな」と絶望しかけましたが……5年経った今、私はネットの情報に勝って元気です!

術後2週間で展示会へ。そしてコロナ禍の試練

イ: 手術のあと、しっかり休めたんですか?

真紀: いえ(笑)。術後わずか2〜3週間で、痛くて1時間も立っていられない状態なのに東京の展示会に立ちました。当時は「眠るのは死んでからできる」なんて思って無理をしていたんですが、それが病気の原因だったのかもしれません。 その後、復帰した直後にコロナ禍に。注文がゼロになり、従業員さんに泣きながら辞めてもらったあの時期が、経営者として一番辛かったです。

「毎日いつ死んでもいいように」笑顔と愛、徳を積む生き方

イ: 数々の逆境を経験して、今の「笑顔」に辿り着いたのですね。

真紀: がんを経験して「自分に何ができるか」と考えた時、笑顔はみんなをハッピーにする「愛」の奉仕だと思ったんです。 あとは「徳を積む」こと。父の教えである「謙虚さ」を大切に、「ありがとうとごめんなさい」を素直に言う。そして「明日死んでも後悔しないように生きる」。死にたくないからこそ、毎日を一生懸命生きるためにスケジュールをパツパツに詰め込んでしまうんです(笑)。

神様の声が降りてくる!?新商品の企画と経営のやりがい

イ: 新商品のアイデアはどうやって生み出しているんですか?

真紀: アイデアは頭に「降りてくる」感じです(笑)。企画やパッケージデザインも自分で手掛けています。自分が作った商品がお店に並ぶ瞬間が、一番やりがいを感じますね。経営者としての孤独もありますが、それを超える楽しさがあります。

今後の目標と、若者へのメッセージ「毎日がディズニーランドならつまらない」

イ: 今後の目標を教えてください!

真紀: 6月から「守成クラブ 夜も沖縄中部会場」の代表を務めるので、会員さんのビジネス拡大を全力で応援したいです。海邦商事としては、売上「100億企業」を目指して突き進みます!

イ: 最後に、進路に悩む若い世代へメッセージをお願いします。

真紀: 「何事もチャレンジしてほしい」です。挫折や失敗は成長のチャンス。毎日がディズニーランドだったら、面白くないですよね?辛いことがあるからこそ、人生のディズニーランドが輝くんです。いっぱい挫折して学んで、成長してください!

イ: 真紀さん、本日はパワーをもらえるお話をありがとうございました!


番組からのお知らせ・スポンサー募集

「ミラクルモンスター」では、番組を一緒に応援してくださるスポンサー様を大募集しております! ご興味のある方は、ぜひInstagramへ「スポンサー」とDMをお送りください。また、NPO法人Mirai Kanaiの活動については「NPO法人 未来」で検索してチェックしてみてくださいね!

【真紀さんからのお知らせ】

沖縄北部の「みーや食堂」さんにて、期間限定で黒糖ティラミスのコラボメニューが楽しめます!詳細は海邦商事のInstagramをチェック!

来週もユニークなキャリアストーリーをお届けします。どうぞお楽しみに!

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