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【インタビュー】お餅で繋ぐ家族の絆と挑戦。誠もち店・比嘉誠社長が語る「利他の経営」

番組概要

NPO法人Mirai Kanaiがお送りするラジオ番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。 この番組は、ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん伺って、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組です。子供たちのキャリア教育や、将来の「お仕事図鑑」としても活用していきたいという思いで発信しています。

本日のゲスト紹介

今回のミラクルモンスターは、沖縄県本部町でお餅の製造・卸売を行う「株式会社誠もち店」の代表取締役社長、比嘉誠(ひが まこと)さんです。 沖縄県内のスーパーから離島まで、広くお餅をお届けしている誠さん。その熱い人生のストーリーと、人情味あふれる経営哲学に迫ります!

ゲストプロフィール

比嘉 誠(ひが まこと) 株式会社誠もち店 代表取締役社長(沖縄県本部町)

幼少期から家業の餅づくりを手伝い、商売に親しむ。過酷な労働環境での挫折や両親の離婚を機に、妹たちの進学費用を稼ぐため自ら起業し「誠もち店」を設立。

沖縄では珍しかった「賞味期限1ヶ月の餅」を定着させ、県内のスーパーや離島のほぼすべてに商品を展開。また、プロ野球・宮城大弥選手の基金に売上の一部を寄付する「アスリートもち」の開発など、地域や未来の子供たちへの支援も積極的に行っています。

盛和塾で学んだ「利他の心」を軸に、失敗を恐れず高速でPDCAを回す、情熱あふれる経営者です。


沖縄の行事を支える「誠もち店」

インタビュアー(以下、イ): 本日は株式会社誠もち店の比嘉誠社長にお越しいただきました。よろしくお願いします!まずは現在の事業内容を教えていただけますか?

比嘉 誠(以下、誠): よろしくお願いします。沖縄県本部町にある「株式会社誠もち店」です。創業1960年で、お餅の製造卸をしています。県内のスーパーや離島のほぼすべてのスーパーに納品させてもらっています。

イ: 離島にも発送されているんですね。

誠: はい。通常のお餅は賞味期限が数日ですが、うちは特殊な技術で約30日(1ヶ月)持たせています。だから離島でも非常に重宝されるんです。沖縄は正月、十六日祭、清明祭(シーミー)、カーサームーチーなど、お餅を使う行事が非常に多いですから、12月から4月の繁忙期はぶっ通しで働いていますよ。

イ: なぜ沖縄にはこれほどお餅の文化が根付いているんでしょうか?

誠: 沖縄の餅米はタイ米なんです。かつての大交易時代に泡盛と一緒に持ち込まれ、それが沖縄の先祖崇拝の文化と馴染んで、生活に定着していったのではないかと推測しています。

商売好きだった幼少期と、起業のきっかけ

イ: 誠さんは、子供の頃はどんなお子さんだったんですか?

誠: 小1から野球をやっていましたが、同時に朝7時から家業の手伝いをするのが義務でした(笑)。昔から商売が大好きで、低学年の頃に近所の車を洗って小遣いを稼いだり、中学生の時にはステッカーを自作して販売したりしていましたね。

イ: 根っからの商売人ですね!起業のきっかけは何だったのでしょうか?

誠: 一番の転機は「妹たち」の存在です。両親が離婚し、美容師やネイルアーティストになりたいという妹たちの進学費用をどうにかして稼ぎたかった。親父に「自分でお金を借りてやってみろ」と言われ、新たに「誠もち店」を立ち上げたんです。親父がつくる「あんこ」をお餅にして売るというタッグでした。おかげで妹たちは2人とも夢を叶えて独立しました。

20代の記憶がないほどの奔走と「30日餅」への挑戦

イ: 20代の頃は相当お忙しかったのでは?

誠: 自分のために何かをした記憶がないほどです。当時はシングルファザーだったので、朝3〜4時から餅を作り、午前中に配達、午後は家事と翌日の準備。保育園の先生をしていた同級生に朝早くから子供を預かってもらったりして、本当に周りに助けられました。

イ: 「30日持つお餅」というのも、その頃からですか?

誠: はい。最初はバイヤーから「気持ち悪い」とはっきり言われました。でも、確かな技術と安全性を示すエビデンスを武器に説得し続けました。今では「日持ちするから内地の親戚に送りやすい」と当たり前のように受け入れられ、私たちの最大の強みになっています。

ボイコット事件と盛和塾での学び

イ: 経営の中で、最大の危機は何でしたか?

誠: 20代の頃、従業員にボイコットされたことです。当時は会社が急成長して完全に調子に乗っていました。鬼のような形相で怒鳴り散らしていた結果、30人いた従業員が最後は2人だけになってしまったんです。

イ: そこからどうやって立て直したのですか?

誠: 稲盛和夫氏の「盛和塾」に入塾したことが大きかった。自分の何が足りなかったのか、なぜ人が離れていったのかが全部腑に落ちました。「利他の心」を学び、たとえ騙されたとしてもそれを感謝に変える。失敗しても過去には戻らず、改善して前に進む。「高速PDCA」が僕のスタイルになりました。

未来への挑戦「アスリートもち」と子供たちへの思い

イ: 現在、新しい取り組みもされているそうですね。

誠: プロ野球の宮城大弥選手とコラボした「アスリートもち」を販売しています。売上の一部を「宮城大弥基金」に寄付させてもらっています。彼自身、幼少期に経済的な理由で苦労した経験から基金を設立したと聞き、その覚悟に感銘を受けて協力をお願いしに行きました。

イ: 素晴らしい取り組みですね!

誠: 今後は、沖縄の様々なスポーツ選手を支援したり、子供たちが好きなだけ練習できる環境を整える活動にも力を入れていきたいです。大人が生き生きと輝いていれば、子供たちも自然とワクワクしてくれるはずですから。

若い世代へのメッセージ

イ: 最後に、将来に悩んでいる若い世代へメッセージをお願いします。

誠: 「高校に行くのが当たり前」といった大人の常識にとらわれる必要はありません。自分が心の底からワクワクできることを見つけることが大切です。もし悩んで苦しい時は、外に出て、自分が「かっこいい」と思える大人にたくさん出会ってください。

イ: 誠社長、本日は熱くて愛のあるお話をありがとうございました!

誠: ありがとうございました。もうすぐ清明祭(シーミー)の時期です。ぜひ家族団らんの場に、お餅を添えて楽しんでもらえたら嬉しいです!


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