番組概要
NPO法人Mirai Kanaiがお届けするラジオ番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん深掘りして、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組です。さまざまな大人の働き方や生き方を通して、子どもたちや若い世代へ未来の選択肢や夢のヒントを届けるキャリア教育も目的としています。
本日のゲスト紹介
渡辺 暁子(わたなべ あきこ)さん 肩書き: 柔道整復師 / 産後・女性専門整体院 nico 代表 / 整体スクール・パートナーシップ(FC)事業 代表 横浜でのスクール運営をはじめ、那覇・北谷での直営店舗や全国フランチャイズ展開を通じ、産前産後の女性専門整体と、独立を目指す女性セラピストのための技術・開業支援を行っていらっしゃいます。
リンク: 女性のための骨盤整体 nico(直営店) | 女性整体スクール | nicoパートナーシップ(FC)|骨盤矯正/産後骨盤矯正/沖縄/女性のための骨盤整体nico
ゲストプロフィール
広島県出身。20代はバックパッカーとしてニュージーランドや東南アジアを巡る自由な生活を送る中、タイで出会ったタイ古式マッサージをきっかけに身体ケアの道へ進む。30歳を過ぎて柔道整復師資格を取得し、自身の辛かった妊娠・出産経験から「こんな場所があれば良かったのに」との想いで2017年に女性専門整体院「nico」を自宅で開業。2年前のがん闘病中、病室で全ノウハウをテキスト化してスクールおよびFC事業を開設。娘の難病(脊髄空洞症)と向き合いながら、全国どこでも質の高い女性ケアが受けられる環境づくりに挑み続けている。
インタビュー本編
自由奔放なバックパッカー時代からタイ古式マッサージとの出会いへ
イ(インタビュアー):本日のミラクルモンスターは、柔道整復師の渡辺暁子さんをお迎えしています!渡辺さん、よろしくお願いします! さっそくですが、子供の頃や学生時代はどんなお子さんで、今の活動につながる原点のようなものはあったのでしょうか?
渡辺:よろしくお願いします! 実は子供の頃は今の仕事と全くつながっていなくて、やりたいことも何もない、すごく「やる気のない子供」だったんですよ(笑)。高校時代の最初のアルバイトも飲食店のホールスタッフでしたし、今の仕事とは直接の関係はありませんでした。
イ:ええっ、やる気がなかったんですか!? 今の精力的なご活躍からは想像もつきません。高校を卒業されてからはどのような道に進まれたのですか?
渡辺:高校を卒業してからもすぐに就職はせず、ガールズバーのような夜のお仕事で働き始めて、20歳くらいからはバックパッカーになって海外に行ったりしていました。冬は山に籠もって大好きなスノーボードにハマり、夏はニュージーランドへ行ったり、東南アジアのタイとかに何ヶ月も滞在してプラプラしていたんです。リゾートバイトや季節バイトでお金を貯めては旅に出る生活を25歳くらいまで続けていました。
イ:すごい行動力ですね!バイトで旅費を貯めてニュージーランドやタイへ飛び立つなんて、まさに自由人! そのプラプラしていた時代に、今のキャリアにつながる大きなターニングポイントがあったとお聞きしました。
渡辺:そうなんです!タイに行った時に現地でタイ式マッサージを習ったのが最大のきっかけでした。日本に帰国してからそれを仕事にしてみたら、「人の身体をケアする仕事」が自分にすごく合っているなと実感して。そこからはブレずにこの道一本で進んでいくことになりました。
イ:タイ古式マッサージとの出会いが人生を大きく変えたのですね! そこから本格的に身体のプロを目指して柔道整復師の専門学校へ行かれたそうですが、30歳を過ぎてからの進学は大きな決断だったのではないですか?
渡辺:はい、専門学校には3年間通いました。柔道の授業もあって、受け身や投げ技のテストを受けたりして初段相当の技も身につけさせられましたね(笑)。人の体を本気でケアするためには、きちんとした解剖学や専門知識、国家資格が必要だと感じたからこそ乗り越えられました。
イ:30代で3年間の専門学校に通って柔道までやるなんて、生半可な気持ちではできませんよ! やりたいことがなかった少女時代から、自分の『これだ!』と思える一生の仕事に出会ってからの情熱と行動力が本当に素晴らしいです!
30歳を過ぎてからの挑戦と「ぬるっと」始まったサロン独立
イ:柔道整復師の資格を取得されてから沖縄へ移住されたとのことですが、なぜ沖縄を選ばれたのですか? 広島県のご出身ですよね?
渡辺:私は瀬戸内海の因島(いんのしま)という島の出身なのですが、沖縄を選んだ理由はシンプルで「沖縄に住んでみたかったから」なんです。実際に住んでみたらすごく自分に合っていて、移住して途中で地元に帰る人も多い中で、私はそのまま生き残ることができました。
イ:直感で移住してそのまま根を張れるのが渡辺さんらしくて素敵です! そこから2017年にご自身のサロンを独立開業されたわけですが、独立を決意された背景にはどんな想いがあったのでしょうか?
渡辺:整骨院に勤めていた頃から女性のケアをやりたくて勉強していたのですが、決定打は自分自身の妊娠・出産経験でした。心身ともに本当に辛くて、「自分が一番辛かった時に、こんな治療院や場所があったら良かったのに!」という切実な想いをそのまま形にしたのが始まりです。
イ:自分の実体験から生まれた「同じように苦しむ女性を救いたい」という強い信念だったのですね。独立される際、周囲の反応や不安・葛藤などはありましたか?
渡辺:実は周囲には一切相談せずに決めたんですよ(笑)。テナントを借りたわけでもなく自宅の一室だったので、オープン告知も大々的にせず「ぬるっと」始まりました。知り合いを集めたいわけでもなく、最初から自分で集客していましたね。
イ:誰にも相談せずにスタートされたのはどうしてだったのですか?
渡辺:自分で事業をやったことがない人に相談しても、「そんなのうまくいくの?」と上手くいかない理由ばかり並べ立てられて、自分の気持ちがブレてしまうからです。本気で『絶対に喜んでくれる人がいる!』という強い確信があったので、他人の雑音に邪魔されずに一歩を踏み出しました。
イ:おっしゃる通りです!やったことがない人ほど反対してきますからね(笑)。周りの声に惑わされず、自分の確信を信じて小さく始めて集客まで自分で実践された姿勢は、起業を目指す若者にとっても最高のお手本になります!
受講生やパートナーの夢に伴走する現在の仕事とやりがい
イ:現在は北谷や那覇での直営店舗「女性のための骨盤整体 nico」だけでなく、全国へのフランチャイズ(パートナーシップ)展開や、横浜でのスクール運営など多岐にわたってご活躍されていますね! 今のお仕事で「たまらなく面白い!」と感じる一番のやりがいは何ですか?
渡辺:現場で施術をして患者様が元気になっていく姿も最高でしたが、今は「お店を作りたい」「独立したい」という受講生の方々に技術や経営ノウハウをお伝えし、その方が夢を叶えて自分のサロンをオープンする感動的なプロセスに伴走できることが一番の喜びです!
イ:受講生さんの夢が形になる瞬間に立ち会えるなんて、本当にやりがいがありますね! 具体的にスクールではどのようなことを教えていらっしゃるんですか?
渡辺:柔道整復師としての評価(検査)のやり方から徹底的に教えます。肩が痛いからといって肩だけ見るのではなく、全身の筋肉や関節のバランス、足の裏が使えているかまで細かく見て、効果の確かめ方や運動療法まで全て伝えます。さらに単価アップやリピートのためのオイルケアやトレーニング、問診や接客の対応、さらには開業手続きや集客まで完全に伴走してサポートします。
イ:ええーっ!技術だけでなく、問診から集客・経営まで全部手取り足取り伴走してくれるんですか!? そこまで手厚く教えてくれるスクールってなかなか無いですよね!
渡辺:そうなんですよ。資格はあるのに独立のやり方が分からなくて諦めてしまう女性セラピストがすごく多いんです。世の中の起業塾だと高額なのに精神論だけで具体的に何をすればいいか分からないことも多いので、私は保険の入り方や告知の方法など、私が実際に成功させてきた具体的なやり方を全部体系化して教えています。
イ:精神論ではなく、現場で叩き上げた実証済みのノウハウをそのまま手渡してくれるから、受講生の方々も安心して夢に挑戦できるんですね!
渡辺:はい!私が作ったのは小さなお店ですが、だからこそ一人で小さく手堅く開業したい女性の気持ちや手数が手に取るように分かるんです。そうやって巣立った受講生たちが、今では長野や岡山、関東などでグループ店として活躍してくれています。
イ:自分が経験して培った価値をそのまま誰かの自立の武器に変えて全国へ広げていく……まさに女性起業家の理想的な循環ですね!
入院生活で生まれたスクール構想と一生終わらない学びの壁
イ:実は渡辺さん、2年前の2024年に大きな病気を経験されたとお聞きしました。がんを患われていたそうですが、当時のお話をお伺いしてもよろしいでしょうか?
渡辺:はい、子宮頸がんでした。生理でもないのに出血があって病院へ行ったのですが、がん検診を3年ほど受けていなくて……見つかった時には進行していて、リンパ節への転移もありました。琉球大学病院で2ヶ月間入院し、抗がん剤や放射線治療を受けました。
イ:進行していてリンパ節転移もあったなんて、どれほどのショックと不安だったか察するに余りあります……。その過酷な闘病生活が、今のスクール事業誕生の大きな転機になったとお聞きしました。
渡辺:そうなんです。当時は自分も現場に立ち、直営店も展開していたのですが、病室で「もし私に万が一のことがあったら、スタッフやお客さんはどうなってしまうんだろう?」と猛烈に申し訳なくなったんです。私という存在に依存する仕組みの限界を痛感しました。
イ:自分が倒れたら全てが止まってしまう危機感から、病室で何をされたのですか?
渡辺:病室って本当に暇で、余計なことを考えると悪い方へ気持ちが引っ張られてしまうんです。だから「何かに集中しよう!」と思い、抗がん剤で体調が悪い中、自分がやってきた技術や評価法、集客や店舗作りのノウハウをすべてテキスト化してスクールの教材を作り上げました。
イ:抗がん剤治療で一番辛い時に、病室でスクールの全テキストを書き上げたんですか!? その生命力と精神力には脱帽するしかありません……!
渡辺:暇な時間があったからこそ形にできましたし、退院後にすぐスクール事業とフランチャイズ事業を本格始動することができました。今は琉大の先生方のおかげでがんも完全に治り、元気に活動できています!
イ:絶望的な病すらも新しい事業のエネルギーに変えて乗り越えられたのですね! 一方で、この仕事ならではの「大変さや難しさ」を感じるのはどんな時ですか?
渡辺:人の身体や治療に関する学びには「終わりがない」ということですね。現場を離れた今でも絶えず新しい知識や治療法の勉強を続けていますが、どこまで行っても極めきれない奥深さがあり、それが面白さでもあり厳しさでもあります。
目の前の人に全力になり常に学び続ける哲学
イ:渡辺さんが普段のお仕事や人生において、これだけは譲れないと大切にしているモットーや価値観は何ですか?
渡辺:一番のモットーは「常に学び続けること」、そして「目の前の人に全力になる」ということです。現場に立っていた頃も、スクールで受講生に教える今も、目の前の相手に100%で向き合うことを徹底しています。
イ:「常に学び続け、目の前の人に全力になる」……シンプルな言葉ですが、実践し続けるのは簡単ではありませんね。渡辺さんでもビジネスや人生で道に迷ったり悩んだりすることはありますか?
渡辺:もちろんありますよ! 悩んだり立ち止まったりした時、最近どうしているかというと……AIに聞いています(笑)。「こういう状況なんだけど、どうするのがいいと思う?」って相談するんですよ。
イ:ええーっ!AIに相談ですか!? 今まで100人以上のゲストをお迎えしてきましたが、その回答は初めてです!(笑) 現代的で最高ですね!
渡辺:あはは、すごく客観的な意見をくれますからね。でも、迷った時こそ頭で悩み続けるのではなく、行動してみることが一番大切だなと感じています。
イ:本当にそうですね!「悩むのは暇だから、悩むなら走れ!」ですね(笑)。渡辺さんのお話を聞いていると、病気や様々な苦難を乗り越えてきたからこそ、時間の大切さや「いつ死んでも悔いのないように生きる」という覚悟が伝わってきます。
渡辺:本当にそうですね。自分が倒れても理念や想いを受け継いで事業を回してくれる仲間や仕組みを作っておくことの大切さを、身をもって学びました。
イ:渡辺さんの優しく包み込むような語り口の中に、芯の通った強い経営哲学を感じて、まるで「渡辺暁子の説教部屋」にいるかのように胸に刺さりまくっています!
全国どこでも同じケアが受けられる未来とFC展開のビジョン
イ:ここからは未来の展望について伺います。今後、渡辺さんが一番挑戦したいことや達成したい大きな目標や夢は何ですか?
渡辺:パートナーシップ(FC)事業を通じて、全国都道府県どこにいても「nico」の高品質な産前産後ケアが受けられる環境をつくることです!
イ:全国どこでも「nico」のケアが受けられる未来!素晴らしいビジョンですね! なぜその目標を掲げられているのですか?
渡辺:例えば、沖縄で里帰り出産をしてnicoでケアを受けたお母さんが、地元やご主人の転勤先へ帰っても、「〇〇県ならこのパートナー店がありますよ」と全国どこでも同じクオリティの安心したケアを提供できるようにしたいんです。そのためにも全国に想いを共にする仲間(パートナー)を増やしていきたいと思っています。
イ:お引越しや転勤があっても、全国で信頼できる整体院に繋がり続けられるのはお母さんたちにとって本当に心強いですね! その夢に向けて、現在どのような準備や取り組みをされているんですか?
渡辺:横浜でのスクール事業がまさにその第一歩で、技術と経営ノウハウを伝えた卒業生たちがパートナーとして全国で独立開業を進めてくれています。
イ:着実に全国へ仲間が広がっているんですね! 沖縄の直営店(北谷店・那覇店)についても新しい動きがあると伺いました。
渡辺:はい!私の原点である沖縄の北谷店と那覇店について、この思いとお店を引き継いでFCオーナーとして運営してくれる方を絶賛募集しています。
イ:直営店のバトンを受け継いで地域のお母さんたちを支えるオーナーさんですね!渡辺さんのノウハウとサポートが丸ごと手に入るなんて絶好のチャンスです!
若い世代へのメッセージと娘の難病に向き合う母としての想い
イ:いよいよ最後のパートとなりました。ご自身の道に悩んでいる若者や、一歩を踏み出せずにいる女性たちに向けて、メッセージをいただけますでしょうか?
渡辺:資格や経験はあるのに、育児や環境の問題で大好きな施術の仕事をあきらめかけている女性セラピストさんがいたら、「独立は大変なこともあるけれど、それ以上に素晴らしいことや良いことがたくさんあるよ!」と伝えたいです。ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してほしいですね。
イ:渡辺さんご自身がどん底から道を切り拓いてこられたからこそ、言葉の重みが違いますね! そして事前のアンケートで、娘さんの病気についてもラジオで伝えて親御さんたちの力になりたいとお書きになっていましたね。
渡辺:はい。現在小学5年生になる私の娘は、「脊髄空洞症」という国の指定難病と「側弯症」を抱えています。小脳が脊髄の中に落ち込んで空洞ができてしまう病気で根治療法がありません。私が柔道整復師だったため、前屈時の背中の変化に早く気づいて発見できたのですが、日本での頚椎手術は障害のリスクが高かったため、3年前に自腹で総額1,000万円近くかけてスペイン・バルセロナの病院へ連れて行き手術を受けさせました。
イ:1,000万円をかけてスペインまで……! お母様としての必死の想いと行動力に胸が打たれます。現在の娘さんのご様子や、全国の親御さんへ伝えたい想いを教えていただけますか?
渡辺:今は幸いにもスポーツもこなして元気に学校へ通っていますが、空洞は残っており、いつ手足に麻痺が出るか分からないリスクと常に隣り合わせです。だからこそ、同じ病気や側弯症で必死に情報を探して悩んでいる親御さんたちと繋がり、我が家が経験した治療法や体験談をお伝えして、少しでも相談に乗ったり力になりたいと思っています。
イ:難病や側弯症で孤立し、不安に押し潰されそうな親御さんにとって、渡辺さんの存在と体験談はどれほど大きな救いになるか計り知れません。渡辺さんへ相談したい方は、どこから連絡すればよろしいでしょうか?
渡辺:インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)が一番ダイレクトに私に届きます! 整体の独立相談はもちろん、脊髄空洞症や側弯症、がん闘病のお悩みなど、どんなことでも気軽にお話を聞けますのでご連絡ください。
イ:どんな悩みにも温かく寄り添ってくださる渡辺さん、本日は情熱と勇気にあふれる素晴らしいお話を本当にありがとうございました!
番組スポンサー募集のお知らせ
この番組「ミラクルモンスター」では、番組を一緒に応援してくださるスポンサー様(応援団)を大募集しております!ご興味のある方は、
NPO法人Mirai KanaiのInstagram
本日のスポンサー紹介

