番組概要
NPO法人Mirai Kanaiがお届けするラジオ番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん深掘りして、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組です。さまざまな大人の働き方や生き方を通して、子どもたちや若い世代へ未来の選択肢や夢のヒントを届けるキャリア教育も目的としています。
本日のゲスト紹介
ともよせてつや(ゴロンゴロゴロT先生)さん
肩書き: 防災教育・英会話講師
米軍基地仕込みの「防災教育 ✕ 英会話」を子どもたちに広めているT先生です。現在は英会話教室を運営する傍ら、アメリカでしか習わないような実践的な防災知識を日本の子どもたちに伝える活動をされています。

ゲストプロフィール
高校時代は英語が大の苦手で、入試では自己採点10点以下という成績からスタート。その後、アメリカ留学を経験するも英語を習得できずに帰国。社会人になり、米軍基地の犯罪捜査官などの英語を必要とする職場で大きな挫折を味わい、一度はすべてを失うようなどん底を経験する。しかし、「見返したい」という強い反骨精神から1日3時間の猛勉強を数年間続け、見事トップクラスの英語力を身につけ米軍基地の消防検査官へと返り咲く。現在はその経験を活かし、沖縄で一番を目指す英会話教室を運営するとともに、アメリカ流の防災知識「ゴロンゴロゴロ(Stop, Drop and Roll)」を日本の常識にするべく、情熱的に活動を続けている。
Instagram
https://www.instagram.com/okinawa_tsensei/
インタビュー本編
英語嫌いからのスタートと、アメリカ留学での苦い経験
イ(インタビュアー):本日のミラクルモンスターは、米軍基地仕込みの防災教育と英会話を教えている「ゴロンゴロゴロT先生」こと、ともよせてつやさんです。まずは自己紹介をお願いします。
友寄:皆さん、ゴロンゴロゴロしてるでおなじみ、T先生と申します。今、米軍基地の方で消防検査官として働きながら、子どもたちに防災教育と英会話を教えるお仕事をメインにしています。アメリカの子どもたちは3歳から、洋服に火がついた時の行動「Stop, Drop and Roll(ストップ・ドロップ・アンド・ロール)」を習うんです。それを日本語にして「洋服に火がついたら、床にゴロンしてゴロゴロ転がる」という命を守る合言葉「ゴロンゴロゴロ」を日本の常識にしたくて活動しています。
イ:現在、英会話講師としてご活躍されていますが、子どもの頃や学生時代から英語は得意だったんですか?
友寄:実は、高校生の時は英語が大の苦手で、コンプレックスだったんですよ。中学校の入学試験では、自己採点で10点も取れなかったんです。高校に入学したものの、先生たちの間で「英語が全く取れてないやつが入ってきたけど、ついていけるか?」と揉めたらしくて。それが怖くて、退学になりたくない一心で地元の英会話スクールに3年間通いました。でも、最初は全く好きじゃなくて、海外ドラマを見て「ロッカーをバンッと閉めるようなかっこいいアメリカンドリーム」や、「金髪の先生(ナンシー)への憧れ」だけで英語に寄せていった感じです。
イ:そこからどうやって英語を極めていったのでしょうか?
友寄:高校卒業後、友人8名と「お金さえ払えば行けるから」というノリでアメリカへ1年半留学しました。でも当時は考え方が甘くて、Facebookに外国人とのイケてる写真をアップするばかり。結局、日本人とばかりつるんでしまい、英検2級にも落ちて全く英語が喋れない状態で帰国しました。
どん底からの決断。米軍基地での挫折と猛勉強の日々
イ:社会に出てからの転機や、決定的なターニングポイントとなった出来事を教えてください。
友寄:最初はホテルでアルバイトをしていました。リッツ・カールトンなどでのゲスト対応で接客の基礎を学んだのですが、そこでも「留学していたから英語がペラペラ」というハッタリで入ったものの、実際には対応できず他の人に任せていました。その「自分はできる」というマインドを持ったまま、米軍基地のゲートガードを経て、なんと刑事(犯罪捜査官)の仕事に就職してしまったんです。
イ:英語が話せないのに、米軍基地の犯罪捜査官ですか!?
友寄:そうなんです。面接はハッタリで受かったんですが、いざ仕事が始まると、犯罪の捜査から尋問、調書作成、裁判所に提出するまですべて英語。できるわけがありません。周りからは「あいつは仕事ができない」「なんでここにいるんだろう」と冷ややかな目で見られ、結局1年経たずに逃げるように辞めました。その後、全く英語を使わない倉庫のような仕事に移り、給料もランクも落ちるどん底を経験しました。周囲からは「やっぱりな。見た目や口先だけだ」とバカにされました。
イ:それは辛い経験ですね。そこからどう立ち直ったのですか?
友寄:それが私の人生の最大のターニングポイントです。自分が許せなくて、悔しくて。「お前らがバカにした英語を極めて、圧倒的に上のランクに就いてやる!」と決意したんです。1月1日に目標を書き出し、尊敬する英語系インフルエンサーの独学法を完全に丸パクリして、毎日3時間の猛勉強を数年間続けました。当時、子どもも3人いて生活もかかっていましたから、残りの人生を楽しく生きるために、ここに時間を投資しようと必死でした。
イ:その猛勉強の結果、どうなったのでしょうか?
友寄:英語のトップの点数を取り、消防検査官(ファイアインスペクター)の募集が来たときに面接を受けました。もうハッタリではなく、流暢に喋れる自分の実力を見せて採用されたんです。以前の自分に勝った気がして、本当に嬉しかったです。
イ:ちっちゃいですねぇ(笑)。『ONE PIECE』で言うと、最弱の海・イーストブルーの波打ち際からようやく一歩踏み出したぐらいですよ。
友寄:いやいや!これからグランドラインに行きますから!(笑)でも本当に、その挫折と反骨精神があったからこそ、今の自分があると思っています。
「英語を好きにさせる」「命を守る常識を作る」現在のやりがい
イ:見事に返り咲いたわけですが、現在のお仕事の「たまらなく面白い!」と感じる瞬間や、やりがいについて教えてください。
友寄:英会話教室では、「英語を好きにさせる」ことを一番の理念に置いています。子どもたちが「T先生、英語好きになったよ!」と言ってくれたり、高校や将来の進路を英語関係に決めてくれたりすると、本当にやりがいを感じます。
イ:防災教育の方はいかがですか?
友寄:この「ゴロンゴロゴロ」の知識を沖縄全土の施設に広める活動をしていて、命を守るプロである先生方から「この知識は知らなかった」「もっと子どもたちに広めてほしい」と言われる瞬間がたまらなく光栄で嬉しいです。正直に言うと、根底には「見返したい」「威張りたい」という気持ちもあるんですけどね(笑)。
日本の常識を変える挑戦の難しさ
イ:逆に、この仕事ならではの大変さや難しさを感じる時はありますか?
友寄:英会話教室では、どうすれば子どもたちが興味を持ち、苦手意識を持たずに英語を好きになってくれるか、常にプレッシャーと向き合いながらレッスンを組み立てています。
イ:防災教育における壁はどんなところでしょうか?
友寄:日本とアメリカの常識の違いですね。アメリカでは国が推奨する常識ですが、日本の防災教育は「火に触っちゃダメ」という予防に偏りがちで、いざという時の知識が浸透していません。この「ゴロンゴロゴロ」を日本の当たり前に持っていくのは、認知を取るのが非常に難しく、同時に面白い挑戦でもあります。
どん底を知るからこそのモットー「初志貫徹」と負けず嫌い
イ:T先生が普段仕事をする上で、「これだけは譲れない」と大切にしている価値観やモットーはありますか?
友寄:譲れない信念は「初志貫徹」と「挑戦し続けること」です。あのどん底で周りから蔑まれた時の悔しさを今でも思い出し、「あそこには絶対に戻りたくない」と自問自答しています。
イ:T先生のインスピレーションの源や、影響を受けた言葉はありますか?
友寄:ある漫画の「神は乗り越えられるものにしか試練を与えない」という言葉です。どん底に落ちた時も、「自分は今試されているんだ。ここを乗り越えればさらにパワーアップできる」と信じて、試練を跳び箱の踏み台にしてきました。あとは、隠さずに言うと「威張りたい」「一番になりたい」「一目置かれる存在でいたい」という自己承認欲求の強さも、私の原動力であり譲れない部分ですね。
「ゴロンゴロゴロ」を日本全国の常識に!一番を目指す未来
イ:ここからは未来について伺います。今後達成したい大きな目標や、現在挑戦していることは何ですか?
友寄:まず、英会話教室を沖縄で一番の存在にすることです。私の教室には、元犯罪捜査官で国際結婚をしている講師や、沖縄のタレントとして活躍している講師など、圧倒的な英語力とタレント性を兼ね備えた先生たちが揃っています。「沖縄で英会話といえばT先生のところだよね」と言われるようになりたいです。
イ:防災教育の方での目標は?
友寄:もちろん、「洋服に火がついたらゴロンゴロゴロ」を、沖縄だけでなく日本全国の常識にすることです!そのためにSNSでの発信に力を入れていて、今後は誰もが口ずさめる「ゴロンゴロゴロの歌」を作ったり、絵本を作ったりして、より多くの子どもたちに届けていきたいと構想しています。実はSNSを通じて、どん底時代にずっと見ていた憧れの英語インフルエンサーの方から連絡をもらい、今一緒に仕事をする機会も得られました。SNSには本当に夢があると感じていますし、この勢いで第一人者として突き進みたいです。
挫折は成長の踏み台。若い世代へ贈る「キャリアドリフト」のススメ
イ:最後に、進む道に悩む若い世代へ向けてのアドバイスと、告知をお願いします。
友寄:仕事や進路を最初から一つに絞る必要はありません。「キャリアドリフト」という考え方があるように、まずは目の前のことをやってみて、合わなければ変えればいいんです。私自身、何度も職を変え、行き当たりばったりの中で必要なスキルを吸収してきました。挫折は決して終わりではなく、成長するための「踏み台」です。乗り越えた経験は必ず自分の自信になりますから、今悩んでいる人はぜひ恐れずに挑戦し、試練を乗り越えてください!
イ:素晴らしい熱いメッセージをありがとうございます。告知などはありますか?
友寄:InstagramやTikTokで「沖縄T先生(okinawa_tsensei)」というアカウントで活動しています!英語の知識やバラエティ動画、そして「ゴロンゴロゴロ」の普及活動を発信していますので、ぜひチェックしてください。施設関係の方からの防災講習のご依頼もお待ちしております!
イ:本日のゲストは、命を守る英会話ティーチャー、ゴロンゴロゴロT先生でした。ありがとうございました!
番組スポンサー募集のお知らせ
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まえうみさきこ
