記事一覧

【インタビュー】祖母の民宿再建から始まる伊是名島PR革命!「伊是名の渋沢栄一」を目指す末吉周平の挑戦 2026年7月


番組概要

NPO法人Mirai Kanaiがお届けするラジオ番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん深掘りして、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組です。さまざまな大人の働き方や生き方を通して、子どもたちや若い世代へ未来の選択肢や夢のヒントを届けるキャリア教育も目的としています。

本日のゲスト紹介

末吉周平さん 肩書き: 民宿オーナー / 伊是名島PRプロデューサー 沖縄本島北部に位置する離島「伊是名島(いぜなじま)」にて、おばあ様から受け継いだ民宿をDIYで再建・リニューアルオープンしながら、伊是名島の魅力を全国へ届けるPR活動を行っていらっしゃいます。

リンク: 末吉周平 Instagram

ゲストプロフィール

沖縄県伊是名島出身。幼少期はプラモデルや絵描きなど一人で没頭するものづくりを好む。中学卒業後、離島特有の「15の島立ち」で那覇高校へ進学。大学卒業後、リーマンショック下の就職難の中でパチンコ店に入社し、徹底したサービス精神と自発性を叩き込まれる。その後、観光業界や営業代行会社の沖縄支社長を務める中で「伊是名島のPRをする人が誰もいない」現状に強い危機感を抱く。2025年、祖母が昭和52年から営んでいた「民宿ときわ」の閉鎖を機に一転して独立。DIYで民宿を再建しながら、物産販売・移住促進・観光PRを一身に担う。空き家再生と仕事創出をパッケージ化し、伊是名島を「離島一軍」へ押し上げる「伊是名の渋沢栄一」を目指して精力的に活動中。


インタビュー本編

本編の見出し1:キャリアの原点と独立への決断:パチンコ店から「伊是名島PRプロデューサー」へ

イ(インタビュアー):末吉さん、本日はよろしくお願いします!まずは、社会人としての第一歩から「伊是名島PRプロデューサー」「民宿オーナー」という現在のキャリアに行き着くまでのターニングポイントについてお聞かせいただけますか?

末吉:よろしくお願いします!僕が大学を卒業した2011年は、ちょうどリーマンショック直後の深刻な就職難で、さらに東日本大震災(3.11)が起きた激動の年でした。何十社と受けて唯一僕を拾ってくれたのが、県内大手のパチンコチェーンだったんです。最初のキャリアはホールスタッフでした。

イ:パチンコ店からのスタートだったのですね!そこではどんなことを学ばれたのでしょうか?

末吉:アミューズメント業界としての「人を楽しませる姿勢」や、まるで高級ホテルのような徹底した接客、そして「お祭りのような盛り上がる空間」を作る裏側の段取り力を叩き込まれました。厳しい環境の中で、自分で調べて率先して動く「自主性」や「度胸」が身についたのは、間違いなくパチンコ店での経験のおかげですね。

イ:エンターテインメントの現場で鍛え上げられたわけですね。そこからどのような経緯で伊是名島のPRへと向かわれたのですか?

末吉:結婚を機にパチンコ店を退職し、ホテル業界などを経て、内地(本土)の会社の沖縄支社長として営業代行の事業をやっていたんです。その頃、100名以上の経営者が集まる交流会や経営者クラブにたくさん参加させてもらっていたのですが、そこで衝撃的な事実に気づいてしまって……。

イ:どんな気づきだったのですか?

末吉:伊是名島のすぐ隣にある兄弟島「伊平屋島(いへやじま)」のPR事業者や、そこに人を誘致してリトリート事業をやっている会社はたくさんいたのに、何百人も経営者がいる中で「伊是名島(いぜなじま)」のPRをやっている人が、ただの「ゼロ人」だったんです!「え、なんで誰も伊是名のことやってないの!?やばいでしょ!」って、猛烈なモヤモヤと危機感が込み上げてきました。

イ:同じ離島でも、隣の伊平屋島に比べて伊是名島の情報発信が圧倒的に不足していたのですね。

末吉:そうなんです!伊是名島には、旧空港跡地で本島から改造車を集めて行う本格的な「ドラッグレース」や、伝統の「トライアスロン」、フランスの日本酒・泡盛コンクール(Kura Master)でプラチナ賞を受賞した「伊是名酒造」、さらには琉球王国の英雄・尚円王(金丸)が生まれた歴史など、超強力なコンテンツや観光資源がゴロゴロあるんですよ。テレビで尚円王のドラマが3夜連続で放送された時も、島からは何のPRも発信されなくて……「宝の持ち腐れだろ!」と一人でイライラしていました(笑)。

イ:その強いモヤモヤを感じていたタイミングで、ご実家の「民宿」の話が重なったのですね?

末吉:まさにそうです!僕の祖母が昭和52年からずっと営業してきた「民宿ときわ」という宿があるのですが、祖母が老人ホームに入居することになり、「もう誰も住まないし、家を潰して更地にしようか」という話が持ち上がったんです。

イ:それは大ピンチじゃないですか!

末吉:そうなんです。「交流会で伊是名のPRが皆無という焦り」と「祖母の歴史ある民宿が消滅する危機」が完全に合致して、「だったら家を潰す前に僕にやらせてくれ!」と叫んでいました。ホテル業界で学んだ集客ノウハウやマーケティングの知識は頭にあったので、「伊是名島を商売にして、民宿も島も丸ごとPRして再生させてやる!」と腹をくくり、会社を辞めて2025年に独立しました。

イ:素晴らしい決断ですね!ご家族や周りの方の反応はいかがでしたか?

末吉:独立を話した時、妻は「今まで通りちゃんと生活費を入れてくれれば、好きにやっていいよ」と笑って背中を押してくれました。祖母も「他の人に渡すくらいなら、周平がやるなら万々歳だよ」と言ってくれて。そこからは開業届を出すところから始まって、役所周りや書類集め、ひとつひとつの課題をクリアしていく過程が、まるで『ドラゴンクエスト』でレベルを上げてクエストを攻略していくような感覚でめちゃくちゃ面白かったですね!

本編の見出し2:15の島立ちと那覇での衝撃:一人没頭の幼少期から学んだチームプレイとDIY精神

イ(インタビュアー):末吉さんの「自ら調べて何でも自分でやってしまう行動力」や「ものづくりの根底」は、幼少期や学生時代にどのような原点があったのでしょうか?

末吉:子どもの頃は、一人で黙々と没頭することが大好きな少年でした。プラモデルを作ったり、ずっと絵を描いたり。大勢で騒ぐよりも、自分が作った完成品を誰かに見せて「うわっ、すごい!」「面白い!」って驚かれたり笑ってもらえたりすることが、僕にとって最高の喜びだったんです。

イ:ものづくりで人を驚かせることが原点だったのですね!そこからスポーツの世界にも進まれたのですか?

末吉:そうですね。「このまま一人で没頭してばかりいたら、将来ワンマンで我がままな人間になってやばいかもしれない」という危機感が子どもながらにあって(笑)。あえて集団競技であるサッカー部に入部しました。そこで仲間と協力して目標を達成するチームプレイの基礎を学びましたね。

イ:客観的に自分を分析して環境を選んでいたのが凄いです!そして、伊是名島といえば離島特有の「15歳の春(15の島立ち)」という大きな節目の文化がありますよね。

末吉:はい。伊是名島には高校がないので、15歳で中学を卒業すると同時に、全員が島を出て進学するか働くかを選択しなければなりません。親元を離れて本島へ出るか寮に入るか。僕の場合は上に姉が3人いたので、那覇で姉たちと同居しながら那覇高校に通うことになりました。

イ:中学校から那覇高校へ進学された時、環境のギャップに驚かれたのではないでしょうか?

末吉:もう意味が分からないレベルのカルチャーショックでしたよ(笑)!伊是名中学の同級生は学年全員で30名(1クラス)でした。離島としてはそれども多い方だったのですが、那覇高校に行ったら1学年で13クラス、同級生だけで500人、全校生徒が集まると1,500人もいたんです。「人が多すぎて酔うわ!」って、人混みの中でクラクラしていましたね。

イ:30人の世界から1,500人の世界へ飛び込むのは、まさに冒険ですね!そうした体験を経て培われた「自立心」は、現在の民宿再建のDIY作業にも生きているのでしょうか?

末吉:間違いなく生きていますね。一人で調べて完遂する癖がついているので、今回の「民宿ときわ」の屋根や内装のDIY修繕も、YouTubeや専門知識を徹底的に読み込み、地元の大工さんに「これどうやるんですか?」と直接聞いて材料を買い揃え、ほぼ僕一人で仕上げました。

イ:えっ!?屋根の防水や修繕作業を、職人さんではなくご自身一人でやられたのですか!?

末吉:はい、ほぼ一人です!実家には父親もいるのですが、さすがに高齢なので危険な屋根の上に登らせるわけにはいかないですからね(笑)。「落ちたら一発でアウトだから、親父は下で見といて!」と言って、一人で屋根に登って作業しました。

イ:たくましすぎます!ちなみに、島に帰省される時は普段から実家でゆっくり過ごされる感じなのですか?

末吉:いやいや、田舎出身者あるあるなんですけど、帰省は「ゆったりバカンス」なんて甘いものじゃないですよ(笑)!父親から「モズクの収穫だから帰ってこい」「納屋の粗大ゴミを処分するから手伝え」と呼び出されて、完全に「筋肉労働力」として駆り出されます。うちは5人兄弟(上に姉3人、兄1人)で僕が男の末っ子なので、力仕事は全部僕の担当なんです。半年に1回は労働力として島に召喚されていましたね(笑)。

本編の見出し3:民宿「ときわ」再建と伊是名島のディープな魅力:直に伝わる感動と島民の温かさ

イ(インタビュアー):現在、自らの手で再建されている「民宿ときわ」での取り組みや、伊是名島PRのお仕事において「たまらなく面白い!」と感じる一番のやりがいは何ですか?

末吉:プレオープンという形で友人や知人を民宿に受け入れ始めたのですが、実際に泊まってくれた人たちが「伊是名島、めちゃくちゃ最高だった!」「また絶対来たい!」と目を輝かせて言ってくれた瞬間ですね。僕が「あそこの景色がいいよ」「あの場所に行ってみて」と教えたスポットに感動してもらえるのが、本当にたまらなく嬉しいです!

イ:直接ゲストの喜ぶ顔が見られるのは、宿オーナー冥利に尽きますね!

末吉:物産販売の事業でも、県内のマルシェなどで伊是名島の特産品を出店しているのですが、「この特産品、すごく美味しかったよ!」と言ってリピーターになって買ってくれるお客様が増えていて。自分の仕掛けに対してダイレクトに感動や感謝のリアクションが返ってくるのが、一番のやりがいです。

イ:リスナーの皆さんも伊是名島にすごく興味が湧いてくると思うのですが、改めて島のアクセスや移動手段、見どころについて詳しく教えていただけますか?

末吉:伊是名島へは、沖縄本島北部の今帰仁村にある「運天港(うんてんこう)」からフェリーで約1時間で到着します。自分のマイカーをフェリーに乗せて渡ることもできますし、島内にはレンタカーもあります。ちなみに僕の民宿「ときわ」に泊まってくれる友人には、うちの社用車である「オンボロ軽バン」を「これ乗っていいよ!」って無料で貸し出しています(笑)。

イ:オンボロ軽バン(笑)!それは最高の島体験ですね!島の大きさや移動のしやすさはどんな感じでしょうか?

末吉:島の周囲は16kmほどで、車を使えば1時間以内でぐるっと一周できます。ただ、島全体が起伏の激しい坂道や山道だらけなので、自転車だと太ももが爆発しそうになるくらい立ち漕ぎがキツいです(笑)。移動は車やバイクがおすすめですね。あと大事な注意点として、日帰りは絶対にやめた方がいいです!

イ:えっ、日帰りは難しいのですか?

末吉:フェリーが11:30に島に着いて、次の本島行き出港が13:30なので、日帰りだとたった2時間しか滞在できないんですよ!昼ご飯を食べて港に戻ったら終わりです(笑)。なので、ぜひ1泊以上して、ゆったり島の夜と自然を堪能してほしいですね。

イ:それは絶対に1泊して満喫したいですね!島の中の珍しいスポットや生活環境についても教えてください。

末吉:島には信号機が「たった1機」しかありません。それも小学校の目の前にぽつんとあるだけです。

イ:1機だけ!交通整理というよりは……教育のためですか?

末吉:まさにその通りです!子どもたちが中学を卒業して那覇などの大都会に行った時、「えっ、この赤とか黄色の光るやつ何!?」ってパニックにならないように、教育の一環という島人の「優しさ」で設置されているんです。普段は誰も守らなくても困らないレベルの平和な道路なんですけどね(笑)。

イ:温かい理由ですね(笑)!イベントや島内の雰囲気はいかがですか?

末吉:旧空港跡地を爆走する「ドラッグレース」や、10月最終土曜日の「伊是名尚円トライアスロン」、夏祭りのサッカー大会、そして島内唯一のライブハウス『Live Houseときわ』で開催されるロックフェスなど、島人のエンタメ熱はめちゃくちゃ高いです!

イ:そんなに熱いイベントが目白押しなのですね!朝のルーティンも独特だと伺いました。

末吉:伊是名島では毎朝6:30になると、全島のスピーカーから爆音で「ラジオ体操」が流れるんですよ!「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣が全島民の脳裏に刻み込まれています。昔は『エリーゼのために』が爆音で流れていました(笑)。僕が朝6:30にラジオ体操しているシュールな動画や、おばあちゃんと一緒に映っている動画は、SNSでも大人気なんです!

本編の見出し4:離島ならではの過酷な現実:台風による運休と「伊平屋島」へのライバル心

イ(インタビュアー):観光としての魅力がたくさんある一方で、離島ならではの大変さや乗り越えなければならない壁、苦労についてもお聞かせいただけますか?

末吉:やっぱり一番の過酷な壁は「台風や時化(しけ)による船の全便欠航」ですね。伊是名島には空港(定期便)がないため、本島とのアクセスはフェリーという「海路」しかありません。台風が直撃しなくても、風が強くて波が高いだけで簡単に船が止まってしまうんです。

イ:海路が途絶えてしまうと、観光業としては致命的な打撃になりますよね。

末吉:本当に直撃を受けます。宿泊予約が入っていたお客様が全員キャンセルになってしまったり、僕自身がDIY作業のために島に渡ろうとしても、船が出ずに作業スケジュールが数ヶ月単位で後ろ倒しになってしまったり……。過去には、台風接近で緊急の「避難便フェリー」が出されて、せっかく来島した観光客がそのまま即帰宅になってしまう悲しい光景も何度も見てきました。

イ:自然の脅威には勝てない過酷さがありますね。船が数日間止まると、島内のスーパーや生活物資も大変なことになるのではないでしょうか?

末吉:大変ですよ!スーパーや商店は普段から朝9時開店・夜8時閉店ですし、個人商店はおばあちゃんの気分で急に閉まったりします(笑)。台風で船が1週間止まると、スーパーの棚からパンやカップラーメン、生鮮食品が消え去ります。だから島民は、本島側の運天港の月極駐車場に車を借りて本島用の車を常駐させ、「島用」と「本島用」の車2台持ちで買い出しに対応している人が多いんです。

イ:なるほど!運天港に車を置いておけば、本島に渡った時にすぐ買い物へ行けますものね。

末吉:そうなんです。あと、観光客の方からよく言われるのは「お昼ご飯難民問題」ですね。夜営業している居酒屋は若手が島に戻ってきて増えたのですが、昼間にランチを食べられる食堂が島内に2〜3箇所しかなくて。どこか1箇所が休業すると、観光客がランチを食べられずに路頭に迷う「昼食難民」が発生してしまうのも、解決すべき課題ですね。

イ:昔、おばあ様の民宿時代にも、台風にまつわる強烈なハプニングがあったとか?

末吉:祖母が現役で「民宿ときわ」をやっていた頃、島のビーチで優雅にキャンプをしていた本土からの観光客がいたんです。ところが超大型台風が直撃してテントごと吹き飛ばされそうになり、「助けてくれ〜〜!!」って悲鳴を上げながら祖母の民宿に駆け込んできたことがありました(笑)。「大丈夫だから入れ入れ!」って匿いましたけど、台風の恐ろしさを知らない本土の人からすると、まさに生きた心地がしなかったでしょうね。

イ:命がけの避難ですね(笑)!そして、インタビューの冒頭でも触れられていた「隣の伊平屋島(いへやじま)」に対する激しい対抗心やライバルシップも、末吉さんの大きな原動力になっているのでしょうか?

末吉:もう激しく燃えていますよ!伊平屋島はとにかく観光PRや事業展開のスピード感がすごくて、「新しい施策を試してダメなら3年で撤退して次の事業をやる」というPDCAサイクルを鬼のように回しているんです。島の飲み会に行くと、地元の先輩たちから「おい周平!伊是名は大先輩の伊平屋に10年先越されてるぞ!お前ら若い世代が死ぬ気で頑張らんでどうする!」って毎回発破をかけられます(笑)。

イ:地元の先輩方からの強烈なプレッシャーですね(笑)!

末吉:心の中では「いやいや、今まで上の世代がPRしてこなかったからだろ!」ってツッコミつつも(笑)、「ごめんなさい!僕らが絶対に伊是名を盛り上げます!」って誓っています。でも実際、ここ1〜2年で僕と同世代の20代〜30代の若手が島に戻ってきて、飲食や新しい事業を始めていて、少しずつ島全体に熱い変化が起き始めているのを感じています!

本編の見出し5:「すべては島のためになるか?」:譲れない軸と「伊是名区の覇王」への哲学

イ(インタビュアー):ビジネスやPR活動を展開していく中で、末吉さんが絶対に譲れない「一番大切にしている価値観やモットー」は何でしょうか?

末吉:独立してからすべての判断基準にしているのは、たったひとつ。**「これをやったら、伊是名島のためになるか?」**です。

イ:「すべては島のためになるか」。非常にシンプルで力強い軸ですね!

末吉:伊是名島に住んでいる人、これから観光で訪れたい人、移住したい人、そして島を巣立っていく子どもたちの未来のためになるか。そこを第一義に考えています。もともと営業代行をやっていたので、「代わりにこの商品を営業して売ってくれ」というありがたい個人的な営業案件のお声がけもいただくのですが、伊是名島のPRや島民の利益に繋がらない仕事は、どんなに儲かりそうでも一切受けないと決めています。

イ:個人的な利益ではなく、常に「伊是名島の未来」にフォーカスを絞っていらっしゃるのですね。

末吉:自分の軸をそこに固定しないと、どこかで事業の整合性が取れなくなってブレてしまいますからね。迷った時や壁にぶつかった時も、常に「これは伊是名のためになっているか?」「島で必死に頑張っている若手や後輩(音楽グループのチャッカランド等)の努力の邪魔になっていないか?顔負けしない行動ができているか?」という原点に立ち返るようにしています。

イ:素晴らしい哲学です。そして事前アンケートや会話の中で、「伊是名の渋沢栄一」「伊是名区の覇王」という強烈な名言が飛び出しましたが、この言葉に込められた想いを教えていただけますか?

末吉:あはは(笑)!僕、いろんなところで言ってるんですよ。「僕は村長や政治家になりたいわけじゃない。資本主義と事業の力で島を豊かに興した『伊是名の渋沢栄一』を目指すんだ!」って。

イ:「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一のように、民間事業を次々と起こして島全体の経済を回すリーダーを目指すということですね!

末吉:そうです!そして伊是名島には「諸見(もろみ)・勢理客(せりきゃく)・仲田(なかだ)・伊是名(いぜな)」という4つの集落(区)があるのですが、僕の出身地である伊是名区において、圧倒的な事業で成果を上げる「伊是名区の覇王」になってやろうと思っています(笑)!

イ:「覇王」という響きがカッコよすぎます(笑)!そうした熱い起業家精神の背景には、伊是名島が誇る歴史的英雄・尚円王(しょうえんおう・金丸)の存在も大きく影響しているのでしょうか?

末吉:もう完全に「大先輩」として尊敬しています!尚円王は1400年代、伊是名島の貧しい一農民から身を起こし、沖縄本島へ渡って努力を重ね、最終的に琉球王国の王様(第二尚氏王統の祖)にまで登りつめた、まさに「沖縄版の豊臣秀吉」のようなサクセスストーリーの持ち主なんです。

イ:一人の農民から王様へ登りつめるなんて、凄まじいロマンですね!

末吉:しかも偉くなって終わりではなく、生まれた故郷である伊是名島にたくさんの恩恵や利益を還元してくれたんです。今でも、沖縄全体の清明祭(シーミー・墓参り行事)の皮切りとなる最高峰の神聖な儀式「公事清明祭(くーじしーみー)」は、伊是名城跡にある尚円王の親族のお墓で執り行われます。王家ゆかりの宮廷料理やアヒルの丸焼きをお供えする伝統儀式なのですが、これが終わらないと沖縄の庶民はシーミーを始めることができないんですよ!

イ:沖縄全体の伝統行事の頂点が、伊是名島にあるのですね!

末吉:そうなんです!僕は毎年11:00から始まるその神聖な儀式を見るために、朝10:00から城跡の前で待機して、開いた瞬間にダッシュして最前列の席を確保しています(笑)。ただ、こんなに素晴らしい歴史文化があるのに、全国や本島に全くPRされていないのが本当にもったいない!「来年から僕が勝手にYouTubeやSNSで全国にライブ中継してPRしてやる!」と企んでいます。

本編の見出し6:空き家再生と移住・仕事パッケージ:「1棟から広げる伊是名の未来図」

イ(インタビュアー):ここからは未来の展望について深掘りさせてください。末吉さんがこれから挑戦したい大きな目標や夢は何でしょうか?

末吉:**「伊是名島を、宮古島・石垣島・久米島などの『離島一軍』に次ぐ知名度とブランドへと引き上げること」**です!

イ:離島一軍への仲間入り!最高の目標ですね!そのために、具体的にどのような事業を進めていかれるのでしょうか?

末吉:まずは、DIYでリフォームを進めている「民宿ときわ」を完璧に完成させ、これを足掛かりにして空き家を活用した宿を「1棟、2棟、3棟」と増やしていきます。ですが、ただ宿を増やすだけではなく、「宿×仕事×お試し移住」を完全にパッケージ化した独自の仕組みをつくります。

イ:宿と仕事とお試し移住のパッケージ化……!?具体的にはどのような仕組みなのですか?

末吉:島の空き家を改修して宿泊施設にし、そこに都市部から移住希望者を呼び込みます。そして「6月〜9月の夏場トップシーズンはリゾートバイト感覚で民宿の運営を手伝ってね。住む家も用意するから」と家と仕事をセットで渡すんです。そして夏が終わったら「10月にトライアスロンがあるから手伝ってね」、それが終わったら「12月〜3月は製糖工場やモズク収穫の農繁期だから手伝ってね」と、年間を通して島内で途切れずに稼げる仕事をパッケージにして渡すんです!

イ:凄すぎる!!家と仕事が1年間丸ごと保証されているなら、移住のハードルが劇的に下がりますね!

末吉:そうなんです!全国の地方自治体でよくあるのが「移住者を募集して呼んだけど、仕事がない」「島民との人間関係がうまくいかない」というミスマッチで帰ってしまうケースです。僕の仕組みなら、1年間実際に仕事をしながら住んでもらって、「あ、この島でやっていけそうだな」と納得した上で正式に定住してもらえる。移住者にとっても島にとっても、win-winの最強の移住促進モデルなんです!

イ:完璧なPDCAとマーケティング設計ですね!ただ、地方特有の「空き家問題(仏壇があるから貸したくない、年1回のお盆に長男が帰ってくるから放置する)」という高い壁があると思うのですが、そこはどう突破されるのですか?

末吉:まさにそこが最大のキーポイントで、**「これからの5年間が勝負」**なんです!実は僕の父親が、島内のどこに空き家があって、誰が家主で、どの親族や息子が本土のどこに住んでいるかという権利関係をすべて頭の中で把握しているんですよ。

イ:お父様が島の「人間家屋データベース」なのですね!

末吉:はい!だから今、助手席に親父を乗せて車で島中をブーンと走り回りながら、「親父、あそこ空き家だけど誰の家?連絡先分かる?」って全部ノートにリスト化して調べる作業をやっています。親父が元気なこれからの5年間のうちに、権利関係を調べて所有者と直接交渉し、片っ端から空き家を利活用して事業化していきます!放置されて木が屋根を突き破るような悲劇的な空き家を、二度と出させません。

本編の見出し7:若い世代へ贈る「半歩の冒険」:自分だけの『楽園』を切り拓くメッセージ

イ(インタビュアー):末吉さんの圧倒的な情熱と行動力に、本当に勇気をもらいました。最後に、進路や自分の生き方に悩んでいる子どもたち、若い世代、そして起業を志す20代のリスナーへ向けて、メッセージをお願いできますか?

末吉:僕自身もまだまだ夢の途中で偉そうなことは言えませんが、もし今「現状を変えたい」「新しい挑戦をしたい」とモヤモヤしながら二の足を踏んでいる人がいるなら、ひとつだけ伝えたいことがあります。それは、**「いきなり大きな一歩を踏み出さなくていい。ほんの半歩、小さな冒険(小さな行動)から始めてみてほしい」**ということです。

イ:「大きな一歩ではなく、半歩の小さな冒険」。心がすっと軽くなる言葉ですね。

末吉:例えば「転職しようか迷っている」なら、いきなり会社を辞める必要なんて全くありません。転職サイトに無料アカウントを作ってみる、求人情報をちょっと眺めてみる、履歴書を1通書いてみる、あるいはフリマアプリにいらない出品をしてみる。そんな、今の生活を崩さずにできる「半歩の行動」で十分なんです。

イ:その小さな半歩を踏み出すことで、何が変わるのでしょうか?

末吉:立ち止まっていた時には見えなかった「新しい景色」が、絶対に目の前に広がってきます!逆に、二の足を踏んだまま何もしなければ、一生同じ景色しか見ることができません。ほんのちょっとの変化で構わないので、まずは小さな半歩を動かしてみてください。

イ:行動することでしか、景色は変わらないのですね。ご自身の「好きな気持ち」や「情熱」との向き合い方についてはいかがでしょうか?

末吉:僕も勢いで脱サラして飛び出した部分もありますが(笑)、「誰に何と言われても、これだけは譲れない!大好きだ!」という想いがあるなら、その感情を絶対に殺さずに大切にしてほしいです。無計画に飛び込むのはダメですが、後悔しないために、半歩ずつでも諦めずにやり続けること。僕も「伊是名島をPRする」という好きな想いを譲らずにやってきたからこそ、今こうして最高にワクワクする仲間や景色に出会うことができました。

イ:胸に刺さるメッセージをありがとうございます!事前アンケートの中で、末吉さんが影響を受けた音楽として**THE YELLOW MONKEYの『楽園』**を挙げられていましたね。

末吉:はい!『楽園』のサビにある <いつか僕らも大人になり老けていく / MAKE YOU FREE 永久に碧く> というフレーズが、昔から心に深く刺さっていて。どこへ行っても、何歳になっても気持ちは若いまま、自分の手で伊是名島という『楽園』を開拓していくエネルギーの源流になっています。

イ:まさに伊是名島という楽園を開拓するヒーローですね!最後に、今後のイベント告知やSNS、リスナーへのメッセージをお願いします!

末吉:3月に実施した民宿の屋根修繕クラウドファンディングに続き、今後はNoteやInstagramで、DIY修繕の泥臭い過程やノウハウを発信・販売していきます。「伊是名島を応援したい!」「DIYや離島ビジネスに興味がある!」という方は、ぜひ僕のInstagram( 末吉周平 Instagram )をフォローしてチェックしていただけると嬉しいです!

イ:毎朝6:30の爆音ラジオ体操動画や、おばあ様との心温まる動画も要チェックですね(笑)!

末吉:はい、シュールなラジオ体操動画もぜひ見て笑ってください(笑)!皆さんが伊是名島に興味を持って遊びに来てくださるのを、心からお待ちしています!

イ:本日のゲストは、民宿オーナーであり伊是名島PRプロデューサーの末吉周平さんでした。熱く素敵なお話を本当にありがとうございました!

末吉:ありがとうございました!


番組スポンサー募集のお知らせ

この番組「ミラクルモンスター」では、番組を一緒に応援してくださるスポンサー様(応援団)を大募集しております!ご興味のある方は、NPO法人Mirai KanaiのInstagramへ「スポンサー」とDMをお送りください。また、私たちの活動に興味を持ってくださった方は「NPO法人ミライカナイ」と検索して、ホームページやSNSをぜひチェックしてみてください。

本日のスポンサー紹介

振袖gram沖縄市店

まえうみさきこ

関連記事

TOP
目次