番組概要
NPO法人Mirai Kanaiがお届けするラジオ番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん深掘りして、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組です。さまざまな大人の働き方や生き方を通して、子どもたちや若い世代へ未来の選択肢や夢のヒントを届けるキャリア教育も目的としています。
本日のゲスト紹介
カー マシューさん
肩書き: 株式会社株式会社Left Foot Games 代表取締役 / ラジオパーソナリティ
ITコンサルティング、ゲームや業務系システムの開発、SNS運用代行、翻訳・通訳・英語教育などの幅広い事業を手掛けながら、ラジオ番組『南の島カフェタイム』のパーソナリティや守成クラブ沖縄中部会場の世話人としても活躍されています。
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ゲストプロフィール
アメリカ出身。17歳で米海兵隊に入隊し、19歳で沖縄のキャンプハンセンに着任。軍でコンピュータ修理やリーダーシップを学んだ後、除隊後にノープランで沖縄へ再移住。独学で日本語を習得しながら、沖縄の大学で学び直し、外国籍として沖縄県で初めて小・中・高校の教員免許を取得。ゲーム会社勤務を経て株式会社レフトフットゲームズを創業。ITと英語教育の架け橋として活躍しつつ、英文小説の執筆など新たな挑戦を続けています。
インタビュー本編
1. キャリアの原点:モノクロ画面のパソコンと「手帳」から始まったゲーム開発への憧れ
イ(インタビュアー):マシューさん、本日はよろしくお願いします!まずは子供の頃や学生時代に、どんなことに夢中になっていたのか教えていただけますか?
マシュー:よろしくお願いします。子供の頃の夢は、任天堂のような大手企業に入る「ゲームクリエイター」になることでした。僕の最初のパソコンは、父が職場で廃棄されそうになったものをもらってきた昔の巨大なIBM製のものでした。黒い画面に緑の文字が出るモノクロのパソコンです。そこで何ができるか手探りで遊んで、BASICでプログラミングを始めました。関数電卓の中でもゲームを作っていたんですよ。
イ:関数電卓の中でゲームを作るんですか!?すごいですね!ずっとパソコンに向かっていた感じだったのでしょうか?
マシュー:いえ、本を読むのもスポーツも大好きでした。長編小説を読んだり、自転車で友達と遠くの公園まで行ってバスケやテニスをしたり。あと、兄と一緒にゲームの『NHLホッケー』を遊んでいた時のエピソードがあるんです。当時のゲームはシーズン成績が保存されなかったので、ノートを買って自分たちで82試合分のシーズン日程と統計を手帳に手書きでメモしていました。
イ:ノートに82試合分のスタッツを手書きで!?プロ並みの管理ですね!
マシュー:ホームとアウェイの割り振りを決めて、1試合終わるごとに全選手の成績や平均値を計算して記録していたんです。誰かに言われたわけではなく、自分でやりたくて作っていたので、そこで自然と統計学や数字への強みが身につきました。
2. 米海兵隊入隊と運命の沖縄着任、そして前例なき教員免許取得への道
イ:そこから社会に出て、最初のキャリアとして米海兵隊に入隊されたんですよね?沖縄に来たきっかけは何だったのでしょうか?
マシュー:高校卒業後の17歳で海兵隊に入隊し、1年間の通信・コンピュータ修理の専門スクールを終える頃に、希望赴任先を選ぶ1枚の用紙を渡されました。「アメリカ東海岸・西海岸・沖縄」の3択で、せっかく海兵隊に入ったのだから世界が見たいと思って「沖縄」に丸をつけたんです。19歳でキャンプハンセンに着任しました。
イ:19歳で初めての沖縄!不安はなかったですか?着任した時の第一印象はどうでしたか?
マシュー:楽しみの方が大きかったですね。基地からバスに乗った時、前にターボがついた軽トラが走っていて「なんでこんな小さなトラックにターボがついているんだ!?」と不思議に思ったのを覚えています(笑)。海兵隊では19歳で昇給して部下ができ、若いうちから責任ある仕事やリーダーシップを経験できたので、「失敗を必要以上に恐れず行動する姿勢」が身につきました。5年間の任期を終えて一度ニューヨークに戻りましたが、沖縄が好きで、ほぼノープランで沖縄に戻ってきたんです。
イ:ノープランで!そこからどうやって日本語や教員免許を取得されたのですか?
マシュー:当時はiPhoneもポッドキャストもなかったので、朝起きたらすぐ日本のテレビをつけて日本語を大量にインプットしました。カタカナは土日の2日、ひらがなは月〜金の5日で覚え、漢字はバラエティ番組のテロップや『名探偵コナン』の漫画で覚えました。会話も覚束ないのに「殺人現場」や「黒幕」といった言葉ばかり覚えていましたね(笑)。
イ:コナンで日本語を覚えたんですね(笑)!教員免許の取得でもドラマがあったと伺いました。
マシュー:英語の講師を経験した後、沖縄で教壇に立ちたいと思い、沖縄キリスト教学院大学の村田先生に相談しました。それまで他大学では「外国籍で日本の教員免許?」と目が点にされていたのですが、村田先生は文部科学省や県教育委員会に電話して調べてくださり、「大阪などでも前例があり、国籍に関わらず取得可能」だと突き止めてくれたんです。村田先生のおかげで、沖縄県で初めて日本国籍を持たない者として小・中・高校の教員免許を取得することができました。
3. 「株式会社レフトフットゲームズ」創業と多様な事業展開
イ:前例のない道を切り拓かれたのですね!そこから創業に至った経緯と、現在の「株式会社レフトフットゲームズ」のお仕事について教えてください。
マシュー:教員免許取得後、ゲーム開発会社に勤めましたが、子どもたちがまだ小さかったので「もっと家族と一緒に過ごす時間を増やしたい」と思い、独立して創業しました。最初は社名の通りゲーム開発に特化していましたが、自社タイトルのヒットだけに頼るリスクを避け、現在はITコンサルティング、業務系・エンタメ系システム開発、SNS運用代行、そして翻訳・通訳・英語教育という2本柱で事業を展開しています。
イ:ITと英語、教育を掛け合わせた多角的なサポートですね!さらにラジオパーソナリティや経営者団体の活動もされているんですよね?
マシュー:はい。毎週月曜日13時から沖縄ラジオ(オキラジ)で『南の島カフェタイム』という番組のパーソナリティを務めています。また、「守成クラブ沖縄中部会場」の世話人(役員)として、地域経営者同士の繋がりの場づくりや営業支援にも注力しています。
4. 開発の遅延、バグ、クランチ……現実の壁と東京で受けた価値観の衝撃
イ:順風満帆に見えるキャリアですが、仕事上でぶつかった壁や大変さについてもお聞かせいただけますか?
マシュー:IT・ゲーム業界における一番の難しさは「開発の遅延」です。1つのバグを潰すと新たに2つのバグが発生することもあります。大手企業では納期直前に「クランチ」と呼ばれる徹夜や会社泊まり込みでの作業が行われることがありますが、僕の会社では社員にそんな働き方はさせたくないですし、させません。また、「これも追加しよう」と仕様が膨らむ「スコープクリープ」によって、半年の予定が1年に延び、その間売上がゼロになるリスクもあります。
イ:クランチをさせない姿勢、素晴らしいですね。投資家や他社との交渉での挫折経験もあったのでしょうか?
マシュー:自社ゲームの出資を求めて東京の企業と商談した際、はっきり数字で評価される厳しい現実に直面しました。「いくら100万ダウンロードされても売上がほぼゼロなら価値はない。逆に100ダウンロードでも毎月数千万円〜数億円を生むゲームなら価値がある」と言われたんです。ダウンロード数という表面的な数字ではなく、KPIや毎月の継続的な収益性が全てなのだと痛感させられました。
5. 「現状維持=衰退」失敗を恐れず挑戦し続けるマシュー流の哲学
イ:数字の現実と向き合いながら、マシューさんがお仕事で最も大切にしている価値観やモットーは何ですか?
マシュー:僕のモットーは「失敗を恐れず挑戦すること」、そして「現状維持イコール衰退」です。周りが進化している中で自分だけが現状維持にとどまっていたら、それは実質的に溺れて衰退しているのと同じです。だからこそ、常に新しい技術を学び、新しい領域に挑戦し続ける必要があります。
イ:挫折や壁にぶつかった時、どのように気持ちを切り替えているのでしょうか?
マシュー:ゲーム開発で予定通りにいかなくても、そこで終わりではありません。培った技術やスタッフの強み、外注ネットワークを活かして次の手へと新規一転します。挫折は単なる失敗ではなく「学習ポイント(ラーニングポイント)」です。「何が足りなかったのか」を学び、次の挑戦へ繋げればいいんです。教員免許取得の時に村田先生が見せてくださった「知らないからこそ調べる、諦めずに粘る」という姿勢が、今も僕の根底にあります。
6. 未来への挑戦:沖縄を舞台に描く本格英文ホラー・サスペンス小説の世界
イ:素晴らしいマインドセットですね!これから未来に向けて挑戦したい目標や夢はありますか?
マシュー:プライベートでの大きな目標として「小説を書くこと」があります。まずは英語で執筆しており、短編小説を何本か書き溜めて短編集として出版したいと考えています。1本目の短編ホラーはすでに書き終えていて、現在は2本目のサスペンス小説を執筆中です。
イ:ホラーとサスペンス!どんなストーリーなのですか?
マシュー:安易に十字架を出せば解決するような霊的ホラーではなく、科学的にあり得ない現象に対して人間が知恵と論理で生き残ろうとする本格的なサスペンス・ホラーです。しかも、舞台は沖縄なんです!具体的なピンポイントの場所は伏せつつも、「もしかしてあそこでは……?」と読者がニヤリとできるような作品を目指しています。
7. 若い世代と起業家へ:「挑戦する勇気」と「冷静な計画」で突き進め
イ:沖縄を舞台にした英文ホラー短編集、完成が本当に楽しみです!最後に、自分の進む道に悩んでいる若者や起業を目指す世代に向けてメッセージをお願いします。
マシュー:失敗を恐れずに挑戦することは非常に大切です。ただし、「挑戦すれば必ず成功する」わけではありません。事業を始めるのであれば、根性論だけで飛び込むのではなく、まずしっかりとした事業計画書を作り、SWOT分析などを用いて客観的に精査し、何度も計画を練り直してください。「挑戦する勇気と同じくらい、立ち止まって計画を見直す冷静さ」を持ってほしいと思います。
イ:挑戦する勇気と、立ち止まる冷静さ。実体験に裏打ちされた深い言葉ですね。
マシュー:立ち止まって客観的に自分や計画を俯瞰したら、あとは「ずっと前に進み続けること」です。僕自身、SNSのアルゴリズムで流れてきた動画や電車の電子看板を見るだけで韓国語の読み書きや古代ギリシャ語の解読ができるようになりました(笑)。好奇心を持って学び続け、前に進み続ければ、必ず新しい道が開けます。本日はありがとうございました!
番組スポンサー募集のお知らせ
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本日のスポンサー紹介
💡 マシュー・クールさんの魅力を凝縮した対話形式のインタビュー記事を作成しました。このインタビュー内容を元に、スライド資料の作成や図解インフォグラフィック、あるいは音声コンテンツ(Podcast風音声概要)などの制作に進めることも可能です。ご希望の展開がございましたら、お気軽にお知らせください!
