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【インタビュー】羽地古民家から広がるおもてなしの心!宜志富美香

番組概要

NPO法人Mirai Kanaiがお届けするラジオ番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん深掘りして、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組です。さまざまな大人の働き方や生き方を通して、子どもたちや若い世代へ未来の選択肢や夢のヒントを届けるキャリア教育も目的としています。

本日のゲスト紹介

宜志富美香(ぎしとみ みか)さん

肩書き: 羽地古民家かめたろうやー オーナー

名護市羽地(はねじ)地区で、50年近く育んできた地元への愛を形にするため、伝統的な古民家を自らリノベーション。現在は、世界中から訪れるゲストを家族のように迎える民泊「羽地古民家かめたろうやー」を運営されています。

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ゲストプロフィール

名護市羽地で生まれ育ち、この地を愛して50年。小学1年生で妹が生まれた瞬間から「保育士」を夢見た彼女の原点は、常に誰かを慈しみ、もてなす心にあった。高校卒業後、念願の保育現場に立つも、あまりの多忙さに夜間の資格取得を断念。夢を一度脇に置き、4人の子を育てる専業主婦として長年家族を支え続けた。

転機は40代後半。大学を卒業し自立した長男からの「お母さんも一人の人間。これからは好きなことをやればいい」という、慈愛に満ちた赦しの言葉に背中を押され、起業を決意した。コロナ禍での飲食店開業、そして仲間の助言を素直に受け入れた民泊への転換。知識がないゆえの「無知の強さ」と、地域に根差した「恩返し」の精神を武器に、現在は満室続きの人気宿を切り盛りする。羽地の魅力をマップで繋ぎ、将来はお惣菜キッチンで地域の高齢者を支える構想を描くなど、彼女の挑戦は終わることがない。

インタビュー本編

キャリアの原点:妹の誕生、挫折した保育士の夢、そして「食」で繋がる今

イ(インタビュアー):本日のゲストは、名護市羽地で生まれ育ち50年、地域の太陽のような存在である宜志富美香さんです。よろしくお願いします!まずは、みかさんの心の原点について教えてください。

宜志富:よろしくお願いします!私の原点は、小学1年生の時に一番下の妹が生まれた瞬間ですね。赤ちゃんのお世話をするのが楽しくて、その時からずっと「将来は絶対保育士になる」って決めていたんです。

イ:7歳にしてすでに「誰かをケアする」喜びに目覚めていたんですね。実際にその道に進まれたとか。

宜志富:はい、高校を卒業してすぐに保育士の見習いとして働き始めました。でも、当時は現場があまりにも忙しくて。夜間の専門学校に通って資格を取るつもりだったんですが、学校に行く体力が一ミリも残っていないほど毎日が必死で……。結局、結婚を機にその夢は一度諦めてしまったんです。

イ:夢を諦めざるを得なかった時の悔しさは相当なものだったと思います。でも、今の活動を拝見していると、その「育む心」は形を変えて生きているように感じます。

宜志富:そうなんです!実は今、学童で給食のお手伝いもしているんですよ。子どもたちに温かいご飯を提供して、笑顔を見届ける。あの頃目指した保育士とは形は違いますが、「食」を通じて次の世代を支える悦びは、あの頃の夢と地続きなんだなって感じています。

大きな転機と決断:専業主婦20年を経て。長男がくれた「一人の人間」としての自由

イ:長く専業主婦として4人のお子さんを育ててこられましたが、40代後半というタイミングで「起業」という険しい道を選ばれた。何がみかさんを動かしたのでしょうか?

宜志富:子どもたちが成長して、三番目が高校を卒業する頃に「私の人生、このままでいいのかな?」という小さな火が灯ったんです。でも、お母さんとしての役割を20年以上続けてきた自分に、何ができるのか不安で仕方ありませんでした。

イ:その不安を払拭してくれたのは、一番身近な存在だったそうですね。

宜志富:県外で自立した長男でした。彼が「お母さんも一人の人間なんだよ。今まで僕たちのために全部尽くしてくれたんだから、これからはお母さんの好きなように生きなよ」と言ってくれたんです。その言葉を聞いた瞬間、自分でも驚くほど涙が溢れてきて……。「あ、私、自分のために生きていいんだ」って、心が解放されたんです。

イ:息子さんからの「自由への許可証」だったんですね。その時の心の震えが、今のパワフルな活動の燃料になっているのですね。

宜志富:はい。あの一言がなければ、今の私はありません。子育てを通して学んだ「寄り添う心」は、きっと社会の役にも立てるはずだと確信し、40代後半からの大冒険が始まりました。

居酒屋から民泊への転換:コロナ禍の試練を「素直さ」と「仲間」で突破する

イ:起業してすぐ、コロナ禍という荒波が直撃しました。最初は居酒屋からスタートされたんですよね?

宜志富:そうです。もともと顔見知りだったオーナーさんから建物を引き継いで飲食店を始めました。でも、現実は甘くなくて。売上が立たない日々が続き、暗闇の中にいるようでした。

イ:そこからどうやって「古民家民泊」へと舵を切られたのですか?

宜志富:ある時、仲間のひとりが「ここはこんなに素敵な古民家なんだから、宿にしたら面白いんじゃない?」とポロッと言ったんです。当時はヴィラタイプの新しいホテルは増えていましたが、本物の古民家を活かした宿は少なかった。近くに新しいテーマパーク「ジャングリア」ができることもあり、「これだ!」と直感しました。

イ:仲間の助言をすぐに実行に移すのは簡単ではありません。なぜ、そんなに素直に動けたのでしょう?

宜志富:一人では何もできないと知っていたからです。リノベーションも、BNI(ビジネスネットワーク)で出会った仲間たちが「みかさんのためなら」と力を貸してくれました。一人の知識には限界があるけれど、仲間の知恵を借りれば世界は無限に広がる。昨年の8月に民泊に転換してからは、おかげさまで毎月ほぼ満室の状態が続いています!

壁の乗り越え方:知識がないからこそ飛べる。「早い失敗」を愛する経営哲学

イ:異業種からの参入で、経営の壁にぶつかることはありませんでしたか?

宜志富:毎日が壁だらけですよ(笑)。でも私、自分に「知識がないこと」が最大の武器だと思っているんです。もし中途半端に知識があったら、「こんなのリスクが高すぎる」って足が止まっていたはず。知らないからこそ、全力でぶつかっていける。

イ:まさに「無知の強み」ですね!失敗に対する恐怖心はどうコントロールされていますか?

宜志富:信頼している方の口癖が「遅い成功より早い失敗」なんです。とにかく早くやって、早く失敗して、そこから見える景色を次に活かせと。だから今では、失敗することも「あ、次へのヒントが見つかった!」と癖のように前向きに捉えられるようになりました。

イ:とはいえ、沖縄特有の台風など、自分の努力ではどうにもならない自然災害の壁もありますよね。

宜志富:そう、台風は本当にヒヤヒヤします!飛行機が欠航になり、楽しみにされていた海外ゲストの予約がキャンセルになる……経営者として一番きつい瞬間です。でも、そこで落ち込んで終わるのではなく「今、自分にできる最高のおもてなしは何か」を常に考え抜く。その泥臭い積み重ねが、強さを作ってくれるんだと思います。

揺るがないモットー:言葉の壁は「心」で超える。目の前の人を幸せにする悦び

イ:みかさんが仕事をする上で、一番大切にしている「核」は何ですか?

宜志富:飲食業時代から一貫して「目の前の人を幸せにして返す」ことです。ゲストがここを去る時に、来た時よりも少しだけ幸せな顔をしていただけるか。それだけが私の評価基準です。

イ:最近はインバウンド(海外)のゲストも非常に多いそうですが、言葉の壁はどうされていますか?

宜志富:正直、英語は得意ではありません(笑)。でも、心を込めてお迎えすれば、言葉なんて関係ないんです。身振り手振りでも、こちらの「歓迎したい」というエネルギーは必ず伝わります。

イ:宿泊後に届く熱いレビューが、その証拠ですね。

宜志富:はい、メッセージをいただくたびに胸が熱くなります。自分を大事にして、自分がハッピーでいれば、そのエネルギーがお客様にも伝播する。そんな幸せのサイクルをこの古民家から広げていきたいんです。

未来への挑戦:一軒ずつ歩いて伝える「羽地の未来」。そしてお惣菜屋さんの夢

イ:現在挑戦されているクラウドファンディング「羽地の未来を育てたい」について詳しく伺いたいです。なぜ「マップ作り」だったのでしょう?

宜志富:羽地には、ガイドブックには載らないけれど本当に素敵な人やお店がたくさんあります。でも、地域は高齢化が進み、その魅力が埋もれかけている。それを救いたい、恩返しがしたい一心で立ち上げました。

イ:地域の高齢者の方々に、デジタルな「クラファン」を理解してもらうのは大変だったのでは?

宜志富:そうなんです!「クラファンって何ね?」というところから始まりますから(笑)。でも私は、一軒一軒歩いて、目を見て説明しました。「あんたがやるなら応援するさ」と言ってくれる近所の方々の想いが、何よりの支えです。

イ:ネットでお金を集める以上の、「見えないエネルギー」が動いているんですね。

宜志富:本当ですね。かつて番組で聞いた「親が助けきれない見えないエネルギーを子どもに持たせるためにクラファンに挑戦させた」というエピソードを思い出します。私も、羽地という愛する場所のために、みんなの想いを集めて形にしたい。そして将来は、自宅の庭に小さなキッチンを作って、地域のおじいちゃん・おばあちゃんへ温かいお惣菜を届けたい。それが私の描く、究極の「恩返し」です。

若い世代へのメッセージ:自分を後回しにしないで。「決めたら叶う」の魔法

イ:最後に、未来に悩む若い世代や、一歩踏み出せない方々へメッセージをお願いします。

宜志富:私は40代後半で始めました。だから断言できます。「挑戦に年齢は一切関係ない」です。やりたいと思った時が最高のタイミング。そして、何より伝えたいのは「まず自分を一番に大事にして」ということです。

イ:それは、みかさんが佐藤光郎さんやひすいこたろうさんの考えから学ばれたことですね。

宜志富:はい。「自分を大事にできない人は、人も大事にできない」という真理に気づいてから、人生が好転しました。世間体や役割に自分を閉じ込めず、自分の「やりたい」を優先してあげてください。

イ:勇気をもらえるお言葉です!「決めたら叶う」……みかさんの歩みそのものですね。

宜志富:大丈夫、一歩踏み出せば仲間が助けてくれます。ぜひ、羽地の空気を感じに遊びに来てください。この古民家で、皆さんの挑戦を心から応援しながら待っています!

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まえうみさきこ

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