1. 番組概要
NPO法人Mirai Kanaiがお届けするラジオ番組「ミラクルモンスター(通称:ミラモン)」。ユニークな経歴や珍しいお仕事をしている方をゲストにお招きし、その道のりや考え方、夢中になっていることをとことん深掘りして、リスナーの皆さんと一緒に勝手に応援していく番組です。さまざまな大人の働き方や生き方を通して、子どもたちや若い世代へ未来の選択肢や夢のヒントを届けるキャリア教育も目的としています。
2. 本日のゲスト紹介
仲本忍(なかもとしのぶ)様 肩書き: 合同会社オリーブの幹 代表、生花店「オリーブグリーン」経営
うるま市の江野比と安慶名を拠点に、お祝い花からブライダル、そして葬儀用生花まで、人生のあらゆる大切な節目に寄り添うお花を提供されています。技術者としての確かな腕と、波乱万丈な経歴から生まれる温かな言葉が、多くの人々の心を癒やしています。
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3. ゲストプロフィール
石油基地の電気工や破格の時給に惹かれた防虫作業、そして「人がやらないことを」と飛び込んだレントゲン技師見習い。異色の経歴を歩む仲本忍氏を待っていたのは、重度のうつ病という深い闇でした。ソファに座り、テレビの砂嵐を眺め続けた一年。しかし「子供に馬鹿にされたくない」という父としての矜持が彼を突き動かします。死ぬ気で銀行融資を勝ち取り、薬を断って挑んだ花屋としての独立。開店直後に店舗が台風で崩壊する逆境すらも「もう登るしかない」と笑い飛ばしたその歩みは、まさに鮮やかな「人生の第二章」。六児の父であり、地域のミラクルモンスターとして、誰かの節目に最高の一輪を添え続けています。
4. インタビュー本編:対話形式
① キャリアの原点と衝撃の転身劇
イ(インタビュアー):仲本さん、本日はよろしくお願いします!今の「お花屋さん」にたどり着くまでのキャリアがとにかく規格外だと伺っています。
仲本:よろしくお願いします。最初はね、辺座の石油基地で電気工を12年くらいやってたんですよ。でも実はその前に、時給が破格だった「アース(防虫剤)」を撒くバイトもしてて。あの時「仕事って面白いな」って味をしめたのが原点かもしれない(笑)。
イ:そこからハローワークで「レントゲン技師見習い」に決まったというのは本当ですか?
仲本:本当ですよ。「何か変わったこと、人がやらないことをしよう」と思って探したらたまたまあって。未経験の「見習い」ですけど、受かっちゃった。
イ:凄すぎます(笑)。電気工、レントゲン技師……そこからなぜお花の世界へ?
仲本:嫁さんが花屋をやっていて。彼女が働いていた店のオーナーが独立する時に「手伝ってみないか」と誘われたのが22〜23歳の頃。それが全ての始まりでしたね。
イ:全くの未経験から、まさに「飛び込んだ」形だったんですね。
仲本:そうそう。レントゲンから花へ。自分でも意味が分からないけど、直感で動いちゃったんですよ。
② 暗闇からの脱出:うつ病と「死ぬ気」の独立
イ:一度はお花の世界を離れた際、心身のバランスを崩された時期があったとか。
仲本:ええ、重度のうつ病になりました。1年くらい動けなくて、ソファの上でずっとテレビの砂嵐を見ていました。あのノイズが、一番落ち着くんです。どん底でしたね。
イ:その暗闇から、どうやって光を見出したのでしょうか。
仲本:ふと、「このままじゃ子供たちに馬鹿にされる。父親として格好悪い姿を見せたくない」って思ったんです。生活への焦りもありましたけど、何より父としてのプライドでした。
イ:そこから一念発起して、薬もやめて独立へ動かれた。凄まじい決断力です。
仲本:斎藤一人さんの本を読み漁ったり、SEAMOの『Continue』を聴いたりして、「人生一度きりなんだから好きなことをやろう」と腹を括りました。薬を断つのはきつかったですけどね。
イ:お金も体調も万全ではない中での融資交渉、怖くはなかったですか?
仲本:怖かったけど、「死ぬ気」でした。銀行の担当者も、当時の僕の覇気のなさに驚いたはずだけど(笑)、あの必死さが伝わったんでしょうね。迷いは消えていました。
イ:まさに命がけの「第二章」の幕開けだったんですね。
③ 逆境の起業:開店1ヶ月目の台風被害
イ:念願の独立。うるま市の江野比にお店を構えましたが、直後にまた大きな壁が立ち塞がりました。
仲本:開店して1ヶ月目、沖縄に大型台風が直撃して。建てたばかりの店舗が、朝行ったら跡形もなく崩壊してたんですよ。「あ、人生終わったな」と思いましたね。
イ:うつ病から立ち上がった直後にそれは……神様を恨みたくなりませんか。
仲本:一瞬はね。でも、幸い火災保険がギリギリ間に合っていた。道具は全部飛んでいきましたけど、「もう失うものはない、登るしかない」とすぐに切り替えました。
イ:その強靭なメンタリティは、どこで養われたのでしょう。
仲本:どん底の時に本を読んでいたからかな。「これも運命だ、乗り越える過程を楽しもう」と思えたんです。着実に、一歩ずつ登るだけでした。
イ:絶望を「楽しむ」という境地に達していたんですね。
④ 花屋の矜持:速く、丁寧に、そして癒やしを
イ:現在は葬儀用を仲本さん、お祝い用を奥様が担当されていますが、仕事のモットーを教えてください。
仲本:一貫して「早く、丁寧に」です。時間をかけて綺麗に活けるのは当たり前。プロの価値は、圧倒的なスピードと最高のクオリティの両立にあると思っています。
イ:特に葬儀やブライダルは「一生に一度」ですから、プレッシャーも相当ですよね。
仲本:そう。だからこそ、現場での集中力は半端じゃないですよ。特に葬儀は、お子さんの現場など胸が痛むこともありますが、最高のお花で送り出すのが僕の使命です。
イ:お花自体の魅力については、最近どう感じていますか?
仲本:最近、花に対してちょっと「変態的」になってきて(笑)。ダリアや季節の桜の造形を見ているだけで、心の底から癒やされるんです。
イ:浦添の市場まで競り(せり)に行かれることもあるとか。沖縄ならではの大変さもあるのでしょうか?
仲本:沖縄の競りは夕方4時から始まるんですよ。内地から空輸された花を待つから。那覇の渋滞を考えると卸業者さんから取る方が効率的だったり、経営としての計算も欠かせません。
⑤ 地域への恩返し:6児の父が見たPTA活動
イ:仲本さんは6人のお子さんのパパでもあります。小中高すべてのPTAに関わっているという噂は……。
仲本:本当です(笑)。気づいたら名前が載っていて、やめたと思ったら別の学校で顧問になっていたり。10年以上、ずっとどこかのPTAにいますね。
イ:本業もお忙しいのに、なぜそこまで地域活動に力を入れるのですか?
仲本:子供たちが理由なのはもちろんですが、商売をさせてもらっている地域への恩返しです。PTAを通して入ってくる情報も多いし、繋がりが僕を支えてくれています。
イ:地域があってこその商売。その謙虚な姿勢が、愛される理由なんですね。
⑥ 未来への挑戦:ターゲットの刷新とデジタル配信
イ:最近は安慶名にも新店舗を出されました。今後のビジョンを教えてください。
仲本:物価高で花業界も厳しいですが、だからこそターゲットを絞り、SNSやネット配信でこちらから情報を届けていく準備をしています。立ち止まってはいられないですから。
イ:仲本さんは「楽しむ天才」でもありますよね。仕事場での「スモーク(燻製)」作りがプロ級だと聞きました。
仲本:安慶名店の僕のデスク周りは、もう半分キャンプ場です(笑)。人工芝を敷いて薪を置いて。桜のチップで6時間かけて豚ロースを燻していると、お客さんから「何してるんですか?」って聞かれます。
イ:仕事場で6時間の燻製!そのこだわりが凄い。
仲本:温度管理も厳しいですよ(笑)。でも、人生楽しまないと損。自分が楽しんでいる場所に、人は集まってくれると思うんです。
イ:まさに「ミラモン」な仕事場ですね。遊び心が新しい挑戦を支えているのが伝わります。
⑦ 若い世代へのメッセージ:難しく考えず、まず動け
イ:最後に、進路に悩む若者や、一歩踏み出せない子供たちへメッセージをお願いします。
仲本:難しく考えすぎなくていい。「とりあえず、やりたいことをやってみよう」。やってみたら意外と簡単だったりするんですよ。
イ:仲本さんのように、まずは「外に出る」ことが大切なんですね。
仲本:そう、一番は「人と出会うこと」。自分から動けば必ず刺激がある。それと、仕事っていうのはね、「お金をもらって勉強させてもらえる」最高の場所なんです。
イ:お金をもらって勉強できる……!その視点は、働くのが怖い若者にとって大きな救いになります。
仲本:何もできない自分に、お金を払って仕事を教えてくれる。これって凄いことですよ。そう思えば、どんな経験もプラスにしかならない。人生一度きり、楽しんでいきましょう!
5. 番組スポンサー募集のお知らせ
この番組「ミラクルモンスター」では、番組を一緒に応援してくださるスポンサー様(応援団)を大募集しております!ご興味のある方は、NPO法人Mirai KanaiのInstagramへ「スポンサー」とDMをお送りください。また、私たちの活動に興味を持ってくださった方は「NPO法人ミライカナイ」と検索して、ホームページやSNSをぜひチェックしてみてください。

